概要
展 示:フリーア美術館の北斎展鑑賞日:2019年8月
場 所:すみだ北斎美術館
評価
混み具合 辛い/1・②・3・4・5/快適作品の数 少ない/1・②・3・4・5/多い
面 白 さ 退屈/1・2・③・4・5/面白い
構成
1章 「玉川六景図」の研究2章 古典と伝説
3章 美人画
4章 動物と植物
5章 自然と風景
感想
メインは、京都文化協会(NPO)とキャノンの進める「綴(つづり)プロジェクト」による「高精細複製画」の展示文化財の保護と展示の取り組みとしては、興味深いプロジェクト
展示することは作品の劣化につながるが、文化事業としては何かしらの形で展示の機会を作っていかなければならない
実物にこだわる点もあるが、複製画で作品を鑑賞できることも価値あるものと思う
色や素材が劣化したり、破損した作品、途中で弟子や本人が手を加え修正された作品を複製画で再現し、展示方法を工夫すれば展覧会の幅の広がる技術と言える
「贋作」と「複製画」だけで構成された展覧会とか面白いのだが、楽しいのは自分だけかも・・
今回の「高精細複製画」は北斎の作品の中でも「肉筆画」が対象で、浮世絵とは違う色合いの繊細さ、筆運びが表現されていて見ごたえがある
北斎は構成のパターンや表現が多彩で、何回みても新しい発見や作品との出会いがある
90歳まで描き続けた北斎の画業の深さには、計り知れないものがある
今回の一品(お気に入り)
葛飾北斎「富士田園景図」 高精細複製画
それぞれ縦150*横350と大きな作品
色合いの繊細さや筆使いの緻密さも感じられ、高精細複製画の再現力をじっくり鑑賞することが出来る