展覧会レビュー、研磨をコンテストする分野のあることに驚く「現代刀職展」@刀剣博物館


概要

展 示:現代刀職展ー今に伝わるいにしえの技ー
鑑賞日:2019年8月
場 所:刀剣博物館

評価

混み具合  辛い/1・2・3・4・⑤/快適
作品の数 少ない/①・2・3・4・5/多い
面 白 さ   退屈/1・②・3・4・5/面白い

構成

作刀の部
太刀・刀・脇差・薙刀・槍の部
短刀・剣の部
研磨の部
鎬造の部
平造の部
刀身彫の部
白鞘の部
刀装の部
彫金の部
柄前の部
白銀の部

感想

旧両国公開堂がリニューアルされてから、初めての訪問
旧両国公開堂は外観しか見ていないが、ずいぶんとキレイな造りに生まれ変わった
展示スペースは、3Fの1フロアのみで展示スペースは広くない
今回の展覧会の展示数もそこまで多くはなかった、常設展というものはない様子

正直、刀の良し悪しは全く分からない・・見てわかるのは、刀の波紋がいろいろと違うということぐらい
違いのあることは分かるが、波紋の何を判断すればイイのか?
作刀の部は分かる、刀装の部・彫金の部も分かる・・が、研磨の部は存在そのものが衝撃的!
研磨をどうやって評価するのか?、専門の分野がある以上、その良し悪しを判断する人もいて何か基準や見方があるのだろう
玄人の世界の深さ?、焦点の当て方に自分の世界の狭さを知る
加えて、評価システムの中に「無鑑定」というラインがあり、技術・人格の面で認められた刀工はコンテストで鑑査なしに出展できるらしい
「無鑑定」という職人世界のシステムに不思議さを覚える
技術だけではなく「人格」という評価ポイントがあるのは、日本独自なのだろうか?

個人的には太刀より小太刀の方に、全体的なバランスの良さと「造り」に美しさを感じた

チラシ