展覧会レビュー、2月 定例鑑賞会 新印象派展@東京都美術館

Art倶楽部の定例鑑賞会で、新印象派展@東京都美術館へ行ってきました。

 Art倶楽部での定例鑑賞会『新印象派展@東京都美術館』の感想です。
 スーラやシニャックといった新印象派について、1880年代の初期からフォービズムへ繋がる後期への流れについて、時代に沿って見ていくことのできる展示となっていました。

 スーラ等は印象派の展覧会があった時には、展示の構成の一部で取り扱われることはあっても、ここまで集中して展示されることはなかったので、スーラやシニャックの好きな小坊主にとってはとても楽しめた展覧会となりました。
 スーラやシニャックといえば、点描画。
 今回の展覧会でも点描画は多く展示されていましたが、気になった作品を並べていきます。
ジョルジュ・スーラ セーヌ川 クールブヴォワにて

ジョルジュ・スーラ グランド・ジャット島の日曜日の午後

こちらのスーラの有名な『グランド・ジャット島の日曜日の午後』は、展示されていたわけではなく下の習作との比較用です。
 こうやって比べてみると、習作ではよく印象派の風景画の雰囲気ですが、完成版では点描の色合いの鮮やかさが際立って見えますね!
スーラ グランド・ジャット島の日曜日の午後(習作)
 ルイ・アイエという画家は、今回の展覧会で初めて目にしました。フランスの画家のようです。
ルイ・アイエ カフェにて
 こちらのマクシミリアン・リュスも、初めての画家です。
 今回の展覧会では、この夜の風景がとても気に入りました。
 夜景の光の扱い方が、素晴らしいです。
マクシミリアン・リュス ルーブルとカルーゼル橋、夜の効果
 点描での人物画を見た記憶がないので、この『白いドレスの女性』はとても新鮮でした。

アルベール・デュボワ 白いドレスの女性
マクシミリアン・リュス 工場の煙突

シニャック オンフルールの港口
 先の『白いドレスの女性』を見てから、マティスの『日傘の女性』を見ると、この省略の仕方がとても新鮮です。
 抽象的で十分な情景を描くことができるのですね。
 大きな色の配置での省略の技術には、素直に驚きました。
マティス 日傘の女性
 スーラ等の作品も良かったですが、今回は他の新印象派の初めて目にする画家も多く、表現の多様さを感じることができました。
 いろいろな画家が新しい技法だった筆触分割などに取り組み、表現を模索していたんですね。
あまり新印象派としての活動が長続きした画家は少ないようですが、表現の世界に一定の影響を与えたことがよく分かりました。
 新しい表現に挑戦し模索することこそ、芸術活動の源泉なんでしょうね。
 完成することのない表現の世界には終わりがないので、画家のパッションは大事です。


 小坊主には、そこまでのパッションの持ち合わせがないので、これではイカンと思ってはいますが・・・

2015.2月 読書録 経済予測脳で人生が変わる、ほか

2月に読了した本の記録です。

畑を借りてみました@マイファーム

 前から一度、畑づくりをやってみたいと思っていました。


 都内にも貸農園があるのですが、費用が高いのとビルの屋上にあったりして、環境的にいまいち納得できなかったので暫く考えないようにしていました。
 考えないようにしていたところ、ふとした時にgoogle先生で久しぶりに検索してみたところ、下の2サイトがヒットしたためいろいろ調べてみました。

週末を楽しむ市民農園「シェア畑」(貸し農園)
体験農園マイファーム


それぞれ、少々の違いがあるようです。
「シェア畑」
月額利用料@7,800円~
農園管理員@菜園アドバイザーあり
道具・種など@農具や種、苗は月額利用料に含む
講習会など@イベント多し?

「体験農園マイファーム
月額利用料@6,500円~(2年目以降、3,750円!)
農園管理員@自産自消アドバイザーあり
道具・種など@農具は月額利用料に含む、種や苗は自己負担
講習会など@イベントはこれから?
「アグリイノベーション大学校」や「畑師」といった教育システム、農具販売システムがあります。


 「シェア畑」の方はレジャー感覚で楽しめそうです。

 また、種や苗も月額利用料に含まれていますので、本当に手ぶらで畑づくりを進められそうですね。
 対して、「体験農園マイファーム」の方は果樹を植えること以外は、比較的に自由なようです。
 種や苗も自分が育てたいものを自由に買ってくれば良いようですし、2年目以降は月額利用料が半額になるというのもできるだけ長く畑づくりを続けてもらいたいと思っているように感じます。
 また、通信制の農業学習システムがあり、自立した利用者となることを進めているようです。
 
 それぞれ、一長一短な部分があるかと思いますが、小坊主は「体験農園マイファーム」の方を選んでみました。
 選択のポイントは、以下の3点。
・2年目以降の利用料が、半額近くになる(数年の利用を続けられればと思っているので、ポイント高いです。)
・自由度が高い
無農薬有機栽培で畑づくりをすること、果樹を植えないことの2点を守れば、制約はほぼないようで、借主の好き好きでいろいろなパターンの畑がありました。
・1年目は、アドバイスあり
利用開始の1年間は、初回ということもあり、アドバイザーによる助言の下で畑づくりを進められるようです。
2年目以降のアドバイスが必要な場合は、通信制の教育システムを利用することになるようです。

1年目は基本を教えてもらい、2年目以降は独学で試行錯誤しながら、畑づくりをやっていくのも楽しいのではないかな?ということもあり、今回は「体験農園マイファーム」の方を契約してみた次第です。


下の写真の赤枠が、小坊主の借りた畑スペース(約15㎡)です。
 こじんまりしたスペースですが、この広さで5畝つくることができ、結構な種類の野菜をつくることができるようです。
 隣の区画には、しっかりとした畝がやはり5本つくられています。
 初心者には、これだけのスペースでも十分です。


区画が分かったところで、作付けの計画を立ててみました。
(作付け計画は、アドバイザーからアドバイスをもらえます)

ジャガイモ、ミョウガ、キュウリ、枝豆、トマト、ナス、ほうれん草、小松菜、ニンジン

これらの野菜たちを下の区画割りの基で、育てることにしてみました。
ただ、計画を立てただけでは、作物は育ちません・・・
というわけで、さっそく、ホームセンターで種を入手!
ホームセンターでも、いろいろな種が手に入るものですね~。
 上の計画とはちょっと、違った種も入手してみましたが、今の時期から植え付けるには、良いタイミングのものを選んでみました。
 サラダ菜やラディッシュあたりは、1ヶ月半で収穫できるので、キュウリやナスの植付の始まる夏前には、一度目の収穫を終えることができると思います。
 何事も広く浅く・・・浅すぎて蓄積されないのが悲しいところですが、新しいことを試してみるのは、ワクワクします。
 方向性がだんだんとジジィ化しているのが、ちょっとナンですが(笑 


色土を混ぜ込んでみた練り込み陶芸の試作 花器・中鉢@陶芸

陶芸の新作が完成しました。
 これまでは、陶芸への色付けには絵付けを行なってきたのですが、今回は趣向を変えて土そのものに色を付けてみました。


 土そのものへの色付けは、素材の土に顔料を混ぜて土自体に色を持たせるという方法を行ないました。

 上が色を付けた土と通常の赤津貫入土を使って、手びねりで造ったものです。
 土に「青」「オレンジ」「紫」の顔料を混ぜてあるので、土そのもので色を確認することができます。
 赤津貫入土との練り込み方法は、今回はシンプルに赤津貫入土(白)、その上に紫の顔料を混ぜた土を積み上げ~という形で、それぞれの色土を積んでみました。
 それを最終的に、透明釉をかけて焼き上げると、下のようになります。


色土の発色は、思ったよりも鮮やかに出ました。
 土を手びねりで練り込んだ段階だと、積み上げの際に土の境目があいまいになったり、他の土の上に色土が付着してしまっていたりするので、素焼の段階でヤスリで全体を時間をかけて、削りました。
 先生から、「かなり削ったね」と言われていますので、その分、境目がぼやけることなく、色土を発色させることができたのだと思います。


 絵付けと違い、土そのものに色を付けていますので、外側と同じく内部にも色がでています。
 箱モノで、蓋を開けると内部にも色がついているようなモノができると、面白みがあって良さそうです。



花器に加えて、中鉢も作ってみました。
 大きさ的には、本当に中途半端で形も歪んでしまっているのですが、こちらもかなりヤスリで削ったので、色合いの発色には満足しています。
 こちらの方が口径も広いため、内部も良く見えるので外側と内側の色の組み合わせが楽しめる形になりました。
 正直、用意した色土の量が少なかったのもあり、それぞれの色の組み合わせが中途半端で、あまり満足していないところありますが、最初の取り組みとしては良かったと思っています。
 花器は今のところ使い道がないのですが、中鉢の方はサラダ皿として使い勝手が良くて、重宝しています。
 不格好ではありますが、既製品にはないランダムさが気に入っています。
 色土の使い方には、土への練り込みや彫り込んだ中へ埋めたり、いろいろやり方があるようですので、自分なりの実験を今後も続けてみます。
 結果については、まぁ、その時々の良しあしということで、重く考えずにトライしていきます!




幻想絶佳 アール・デコと古典主義@東京都庭園美術館

会場:東京都庭園美術館 新館+本館
主催:東京都庭園美術館、読売新聞社 
会期:2015年 1月17日(土)~2015年4月7日(日)


住所:東京都港区白金台5-21-9 TEL: 03-3443-0201(代表)

展覧会チラシ

展示リスト(PDF)


新印象派 光と色のドラマ@東京都美術館

会場:東京都美術館
主催:東京都美術館、日本経済新聞社 
会期:2015年 1月24日(土)~2015年3月29日(日)


住所:東京都台東区上野公園8-36 TEL: 03-3823-6921(代表)




「特別展」没後15年記念 東山魁夷と日本の四季@山種美術館

会場:山種美術館
主催:日本経済新聞社 
会期:2014年11月22日(土)~2015年2月1日(日)

住所:東京都渋谷区広尾3-12-36 TEL:03-5777-8600

展覧会チラシ

作品リスト(PDF)