展 示:コートールド美術館展
鑑賞日:2010年10月
場 所:東京都美術館
<評価>
混み具合 辛い/1・2・3・④・5/快適
作品の数 少ない/1・2・3・④・5/多い
面 白 さ 退屈/1・2・3・4・⑤/面白い
<構成>
1 画家の言葉から読み解く
2 時代背景から読み解く
3 素材・技法から読み解く
<感想>
・サミュエル・コートールド(1876~1947)の私的コレクション。フランス近代絵画のコレクションで、印象派の作品(セザンヌ、モネ、ルノアールなど)が多数。
印象派の大物たちの作品が一堂に見られるので、そこそこの混雑を予想していたが余裕もって鑑賞できた。
同時期に開催していた「ゴッホ展」(上野の森美術館)に人が流れていたのかも?
ゴッホの作品は、ほんの数点しかなかった
・印象派の有名どころの作品が多いこともあって、良作が多い
セザンヌやモネは風景、ルノワールやマネは人物とそれぞれの画家がテーマに選ぶ対象が分かれていて、絵のタッチやモチーフの選び方を比べていくと、同じ印象はといっても目指す方向が違っていて面白い
同時期に生きていた人たちなので、それぞれが影響しあいいろいろな技法や表現方法の実験もしていたのだろうと想像できる
・時代として社会が近代化していく過程にあったこともあり、大衆化が進んでいることや生活様式が多様化していく影響を感じる
古典的な肖像画とは違う、生身の人物たち、生活感にあふれた街角、都市や自然の景色など、多様な魅力がちりばめられた作品が揃っている
・人物の描かれた作品としてどれも違った魅力があり、一品を選ぶのが難しかった
ルノワール「桟敷席」
マネ「フォリー=ベルジェールのバー」
ドガ「踊り始めようとする踊り子」
<今回の一品(お気に入り)>
「フォリー=ベルジェールのバー」
人物の表情や存在感(娼婦でもあるヒトとしての背景)、背景に描かれる場(ミュージックホール)、描き方(鏡像)など見方も解釈もいろいろな要素が入っていて、時間をかけて見直したくなる
大衆化された社会の魅力(雑多さやエネルギー)もあり、その時代らしい絵と感じる
<チラシ>
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