展覧会レビュー、浮世絵師5人(歌麿、写楽、北斎、広重、国芳)を一気見でお腹いっぱい「大浮世絵展」@江戸東京博物館


<概要>
展 示:大浮世絵展
鑑賞日:2019年11月
 
<評価>
混み具合  辛い/1・②・3・4・5/快適
作品の数 少ない/1・2・3・④・5/多い
さ   退屈/1・2・3・④・5/面白い
 
<構成>
1 喜多川歌麿
2 東洲斎写楽
3 葛飾北斎
4 歌川広重
5 歌川国芳

<感想>
・歌麿、何回みても女性の描き分けが細かすぎて違いが分からない。
「青楼十二時」という子の刻から亥の刻までの12区切りの時間帯で、遊郭でどんな生活が営まれているかを描いたシリーズ作品は、遊郭の日常を垣間見ることができる作っていない人間味のある生活感が魅力
・写楽、活動期間が約2年ととても短い・・画家そのものも謎が多い。
大判で役者のドアップ!、それぞれの役者、演目の役柄に合わせて役者の個性を巧みに描き分けている。役者の個性を強く感じさせる絵柄だが、歌麿の薄い絵柄からいきなり質が変わるので少し戸惑う
人物の目元、口元、輪郭からそれぞれの存在感をキッチリと描く技術の高さを感じる
・北斎・広重、見たことのあるメジャー作品も多い。広重の情緒ある雰囲気は癒される
・国芳、大画面!、密度の高いダイナミックな構成が印象的。
英雄物のテーマが多いせいか、人物が骨太で描かれる鯉やクジラもデカい
娯楽性はとても高いが、何回も見ていると重くなる(前半のいろいろなパターンをみてきて、最後にズシンとくる絵柄がちょっと辛い)
劇画としては、とても良くできている作品たち

<今回の一品(お気に入り)>

「3代目市川八百蔵の田辺文蔵」 
他の役者絵が目力を押し出している中で、悲しみなのか怒りなのか諦めなのか複雑さを感じる目が印象的
解説をよむに、借金のため自分の娘を遊女に売る場面を描いているとのこと。
物語を背景に絵を見直すと、「目」ひとつで多くの表情を見ていくことができる

<チラシ>



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