展覧会レビュー、ポリフィーロの夢展@原美術館

 Art倶楽部(美術館巡り) 定例鑑賞会での「ポリフィーロの夢展@原美術館」についてのログです。原美術館は、こちら。

 この展覧会は、「二コラ・ビュフ」という作家の美術館での初個展です。
 作家の二コラさんですが・・・自分は全く知りませんでした。
 最近、評価の高まっているフランス人の作家の方だそうです。
 生まれは1978年ということで、自分とほぼ同年代なのですが、Google先生に二コラさんの写真をお願いしましたが、まったく同年代に見えない。
 自分がアレなだけだと思いますが、やはり外国人だと印象がぜんぜん違ってしまうのは何故なのか?
 外国人であるかにかかわらず、当人の能力と魅力の問題であろう!という天の声は自分には聞こえません(笑

 中ごろの写真に、鎧姿の人形のモノがありますが、何か日本ポイと思っていました。
 二コラさんのプロフィールをよむと、「宇宙刑事ギャバン」に影響を受け、2007年から日本を拠点に活動しているとか・・・ギャバンか~。
 小坊主は田舎者のため、実はギャバンをまともに見られなかったのです。
 でも、そこはかとなく漂う日本ポサを感じるには十分だったのですが、日本ポサだけでなくデザイン的にはとても繊細な部分があり、変にアニメ等に毒されていない表現が素晴らしいと感じました。

 展示の流れもストーリー仕立てになっていて、そこらへんのよく分からない現代アートと比べれば、とても分かりやすく楽しめる内容でした。
 ストーリーは、端的にポリフィーロ君の夢の中でヒーローとなり、お姫様を見つけに行くという流れになっていますが、最後の写真のセリフがすべてを物語っています。
 本当に展示会場である原美術館の庭に展示品を設置したり、壁に直接に描かれていたりと、とても自由な展示で新鮮さにあふれていました。

 壁に描かれている絵などは、展示期間が終わると上から塗装してしまい残らないそうです。
 二コラさんは、これまでも同じスタイルで創作しているとのことなので、ほとんど作品が残っておらず、今後は残る作品についても考えていく必要がでているとか。
 全てを描き切った後は、何も残さない!・・・・ん~、諸行無常(笑
 ちょうど、学芸員の解説タイムにあたり、いろいろ説明を聞きながら、作品が残らないという話を聞き、レア度がとても高まりました。

 現代アートに属する作品なのでしょうが、展示方法も楽しめる工夫に満ちていて、満足度の高い展覧会でした。













鈴家@本八幡 ラーメン 

 本八幡のラーメン、「つけ麺 鈴家」
 鶏がらスープをメインとし、濃厚さを保ちつつアッサリした食べ味というのが、ウリらしい。


 濃厚鳥魚介ラーメン 730円を賞味。
 チャーシューは、厚みはありつつ、こげめのあるタイプで、個人的には、こげめは不要かな。
 スープは、まろやかさがありつつ、アッサリした味つけ。
 流行のクドいモノや、中華ラーメンとは違う中間のモノで悪くないです。
 ランチサービスの小ライスとともに、いただきました。
積 極的に再訪したい!という店ではないが、また、本八幡に来たおりに行ってみても良いかなと思う。





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鈴家 ラーメン
千葉県市川市南八幡4-1-5
TEL:047-377-1979
小坊主満足度:★★☆☆☆

世界の教会 美しい天井の写真@ART

 ネット閲覧中に見つけた記事ですが、とても美しい写真に目を奪われました。

 小坊主も海外に行ったときには、教会に行ってみて天井を見てみます。
 今のことろ、バチカン市国のバチカン博物館(システィーナ礼拝堂)とサン・ピエトロ大聖堂が最も印象に残っています。
 教会の天井は神の光と教会の威光を表すためか、絵画といい建築といい素晴らしい芸術になっています。
 サン・ピエトロ大聖堂では、2代目の1600年代に完成したモノらしいですが、この建築が500年も前に出来ていたのかと思うと、世界のカトリックの中枢は完成度が違うわ~と圧倒されました。
 日本の建築とは、そもそもの考え方が全く違う気がします。
今後、行けるかもわからない教会の天井の素晴らしさ、写真だけでも味わいたいですね。

サント・シャペル パリ

世界の教会、美しい「天井」の画像集


サブイベント 皇居~東京大神宮~神楽坂@散策(仮)

皇居 花だより地図


Facebook Art倶楽部(美術館巡り)での10月サブイベントの予定です。

去年、企画しながら雨のため企画倒れとなったものの再チャレンジです(笑

開催日/10月13日(祝)
集合場所/皇居東御苑 大手門前
集合時間/11:00
行  程/尚蔵館~御苑内~東京大神宮~神楽坂(熱海湯、希望者)
雨天中止、前日の天気予報で降水確率50%で中止となります。

御苑内でランチとなりますので、各人で弁当を持参ください。御苑内の売店には、大したものは売っていなかったと思います。
また、一日中の歩きとなりますので、動きやすい服装・歩きやすい靴でご参加ください。
また、希望者がいればですが、神楽坂の老舗?銭湯「熱海湯」へ入浴して、解散となります。
http://www.enjoytokyo.jp/life/spot/l_00023336/

ある程度の参加者がおられたら、(仮)から(本)へ切り替わり決行となります。
長時間の歩行が苦痛でない方、散歩が好きな方、暇な人、ご検討のほどよろしくお願いします。

展覧会レビュー、オルセー美術館展@国立新美術館@Art倶楽部(美術館巡り)




Facebook Art倶楽部(美術館巡り)での9月の定例鑑賞会の予定です。

オルセー美術館展@国立新美術館
集合時間/14:00
集合場所/美術館のチケット売り場前
http://orsay2014.jp/index.html

オルセー美術館の絵画84点が展示されるということで、大きな展覧会です。
また、モネの「草上の昼食」が日本初公開ということで、話題性も十分です。
印象派は人気ある展示ですので、なかなかの混雑が予想されますが、遠くからでも鑑賞できるよう単眼鏡でも持って鑑賞したいと思います。

スカイツリー近くの東京野菜を味わえる『カフェ東京』にて極厚パンケーキをいただく@押上

 スカイツリー近くにある「カフェ東京」へ、行ってみました。
 前から何度か店の前を通ったことがあるのですが、いまいち、個性を感じられなかったのと、混んでそうだったので、今回が初めての訪問です。


 店内は今時の明るい雰囲気のオサレカフェです(笑
 予想通りというか、なかなかの混み具合で満席に近かったですね。
 小坊主はタイミングが良く、席をゲットできましたが、土日は混雑していて落ち着いた雰囲気を求めていくのは難しそうです。



 さて、本題のパンケーキですが・・・極厚パンケーキの看板通り、なかなかの厚みがあります。その変わり幅が小さいのかな(笑
 喫茶店なパンケーキによくあるシロップやバターはセルフで!、という放置っぷりも良いのですが、こちらのように少し先にシロップをデザイン付けに軽く施してあるのもオサレなお店ゆえのワザなのか、気持ちを明るくしてくれます。
 表面がシッカリと焦がしてあるのも、特徴でしょうか。

 お味の方は、見た目以上に中身の詰まったパンケーキで、添えてあるクリームやアイスとの合わせ技で、とても美味しくいただけます。
 個人的にはもう少し甘味があっても良いかと思いますが、バランスの取れたパンケーキで満足です。もっと大きくしてくれれば、言うことないのですが・・・
 貧乏性の小坊主としては、値段と大きさが合ってないのでは?などと、余計なことを考えてしまいました・・・まだまだ、質より量に反応してしまう己の浅ましさが悲しい。


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カフェ東京
東京都墨田区業平1-10-8 奉華マンション 2F
TEL:03-6658-8292
小坊主満足度:★★★☆☆



スカイツリーからも歩いて行ける熱々の湯『黄金湯』銭湯@錦糸町、押上

 銭湯 巡礼の旅、5軒目・・・墨田区は錦糸町の「黄金湯」です。錦糸町公園、オリナス付近の住宅街の中にある銭湯です。


 建物はコンクリート造で、シンプルです。
 湯につかった後から分かったのですが、銭湯の後ろに住宅棟がくっ付いていて、マンションと一体型の銭湯でした。
 想像ですが、もともと銭湯のあった土地を資産運用の一環で賃貸マンションと合わせた開発をした地権者だったのかも?などと、知らなくて良いことをいろいろと想像してしまいました(笑


 本題の風呂ですが、住宅と一体型のためか、これまで良くあった天井の高い銭湯ではなく、ややこじんまりした脱衣場と浴場となっています。
 こちらは、毎週、日曜は生レモンの湯ということで、計3つある風呂のそれぞれに生レモンが入っていました。
 離れて入浴していると分からないのですが、近くで水を入れながら入浴していた小坊主には生レモンの爽やかな香りが漂い、生レモン湯を満喫できました。

 訪問時間が、16時ごろと開店からすぐだったためか、元からなのか分からないのですが、お湯が熱いんです・・・単に小坊主が熱い湯が苦手なだけかもしれませんが、湯につかった足が赤く変色するような熱さは困るので、他に誰も湯に浸かっていない時は、水を入れてしまいます。

 今回の訪問時は、猛暑の中、汗だくで建築巡りなどした後だったので、銭湯の有難味をヒシヒシと感じましたね!
 湯上りのサッパリとした爽快感!は、最高です。
小坊主も立派なオヤヂ化が進行しているため、汗にも若かりし頃のようなさっぱり感がなく、粘着性が出てきてしまっております。
 銭湯はそんな汗を含め、いろんなモノを流し去ってくれるので、良いストレス発散になります。

 この黄金湯で印象に残ったのは脱衣場に棚が置かれていて、いくつも常連客の桶が入れてあったことですね。それこそ、何十個もの桶が並べられていて、そこそこな数の常連客がいることが分かりました。
 住宅街が近いせいか、フラッとやってくる常連客もいるかと思いますが、前回の「幸楽湯」と違って、賑わいの雰囲気があるだけでもこちらの気分も明るくなります。
 人の多すぎる銭湯はイヤですが、寂しい銭湯というもの悲しくなってしまうので、小坊主が楽しめる範囲ではやっているのが望ましい(笑

 そんな勝手な感想は置いておいて、次なる巡礼の地へ赴きたいと思います。
 巡礼地100軒を完走できるのは、何時になることか・・・巡礼の旅路は長くなりそうです。





NHK美の壺 「銭湯」

 こちらに載っているような銭湯はなかなか無いですが、読んでから銭湯を訪問すると、また違った見方と味わい方ができるのでお勧めです。

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黄金湯
東京都墨田区太平4丁目14−6 金澤マンション 1F
営業時間/15:30~24:00
定休日/不定休

看板ないから分からないよ!シンプルなお湯『幸楽湯』銭湯@本所吾妻橋、墨田区

 錦糸町~両国の間にある銭湯「幸楽湯」へ行ってきました。
 外観を見てわかる通り、看板がありません・・・
 そのため、知ってる人でないとなかなか入りにくい雰囲気があります。

 番台のオネイサンは、気前よく巡礼手帳に押印くれました。
 脱衣場、浴場ともに天井が高く、広々と開放感があります。設備は時代を経た渋さがありますが、よく清掃されていて無駄なものもないので、不快な感じはしません。
 
 浴場は、大風呂×1・小さめの泡ぶろ×1・カランが20程とこじんまりしています。
 週替わりの薬湯いったものはなく、浴室の壁面等に富士山とか描かれているわけでもないので、ほかにすることもなく本当にシンプルに風呂につかる!行為に没頭できます。
 訪問したのは、日曜の16~17時ごろと開店まもない時間だったこともあるのか、もとからこんなものなのか分かりませんが、他に数人のお客しかいませんでした。
 人の少ない分、気楽な開放感に浸りながら、悠々とした風呂タイムを過ごすことができました。

 正直、場所がら駅に近いわけでもなく、周囲に人の集まるスポットがあるわけでもないので、地域の住民がフラッとやってくる銭湯だと思うので、混むこともないんじゃないでしょうか。
 自分のように巡礼者でなければ、わざわざ駅から徒歩10分以上かけてやってくる人もいないと思うので、つぶれやしないかと心配です。
 近隣の銭湯を巡礼マップをもとに調べましたが、やはり廃業が多いので、なおさら心配です。

 銭湯という文化がいつまで維持できるのか心配ですが、こういう地域に根差した銭湯に存続していって欲しいです。







NHK美の壺 「銭湯」

 こちらに載っているような銭湯はなかなか無いですが、読んでから銭湯を訪問すると、また違った見方と味わい方ができるのでお勧めです。

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幸楽湯
住所/東京都墨田区亀沢4-24-7
営業時間/15:30~23:00
定休日/第1・3・4土曜日

展覧会レビュー、フラグメント 未完のはじまり展@東京都現代美術館

 定例鑑賞会で訪問した東京都現代美術館で開催されていた「MOTアニュアル フラグメント 未完のはじまり」展の記録です。

 東京都現代美術館で毎年、日本の若手作家による現代アートの動向を紹介する展覧会だそうです。 今年で、13回目になるようですね。
 現代アートは、人によって好き嫌いがハッキリ分かれるジャンルですので、何ですが今年はこれまでと違うジャンルにチャレンジ!ということで、現代アートに関する展覧会も積極的に取り組んでいます。

 今回の展覧会では、6人/組の若手作家が展示を行っているということで、展示手法も素材・題材も多様な展示を鑑賞しました。
 展覧会のキーワードでもある「フラグメント」・・・”断片”や”かけら”を意味するモノとして、展示を構成することになっているようで、展示作品には小物・ミニマムなモノが多数ありました。
 展示の手法もミニマムに、作品の主張も細かくミニマムにしたためか分かりませんが、作品名と展示物をつなげる作業が大変に難しかった。
 自分はアート作品を読み解くということができるわけではないので、そもそもどうでも良いことなのかもしれませんが、つい題名と解説があるとそれと作品にどんなつながりがあるのか探そうとしてしまいます。

 そういう意味では、現代アートはそもそも題名がないし、解説はあっても主観的すぎて全く分からないということも多いため、小坊主にとっては未開拓のジャンルです。
 最近は、変に理解しようとすることも解説を通して自分に取り込むということも止めて、作家の発想と造形の妙を楽しむようにしています。
 そういう意味では、もっとデザイン的にグッとくるモノがあっても良いのですが、アフリカンアートに感じたデザイン的な自由さには、現代アートでは出会うことができていません。

 現代アートが作家の何かを表現しようといろいろ手法や方向を工夫しているのは分かるんですが、自分にとってはパッションや精神性が足りない気がします。

 何でですかね?

 今回の展覧会で、一部、撮影可能な作品があったので、そちらをアップしています。
 来年も違う作家の展示があるのだと思うので、何か変化があるものか来年もできたら鑑賞に来たいなと思います。