谷中・根津 by散歩の達人



自分の街歩きバイブル散歩の達人を片手に、日暮里~谷中~根津~上野を踏破してきました。
今回のお題は、とうきょう「和」さんぽということで、和の道をテーマに散歩です。
まずは日暮里から天王寺へ。
小さいながらもよく手入れされた庭があり、土塀が渋い雰囲気を演出してます。
そこから、桜どおり沿いに墓地を通っていきますが、墓地も今の季節は緑豊かで夏らしい季節感に満ちてます。
本当は桜どおりの名の通り、春頃は桜が綺麗なのかもしれません。
この暑い中の街歩きは、苦行に等しいので次は春に来てみようと思います。
この辺りは、昔の寺町だからかやたらと寺が多い。
建物も低く抑えられてるので、街に人に対する威圧感もないし地蔵があったりして落ち着きます。
寺といえば、毎年、夏に落語で圓朝まつりってのをやってるようですね。
今年は8/8のようです。
前に落語に行った時に、そんな祭りがあるってのを聞いたことがあったんですが、去年はもう終わってたんで今年は行ってみようかな。
とうとう、浴衣を着る機会が出来そうだ。
でも、一人だと怖いから誰か着いてきてくださいw
http://www.rakugo-kyokai.or.jp/encho/EnchoTop.aspx

谷中は、雑貨の店も多いですね。
今回、行ってみたのは和雑貨「かなかな」
http://www1.ttcn.ne.jp/kanakana/
場所的には、路地奥の通りにヒッソリあるんで、かなり分かりにくいかもしれません。
店が見つからずに、ついついバイブルに店ないやんか!と八つ当たりしそうになりました・・・
師匠である街歩きの達人に、無礼をはたらきそうになった小坊主を許してください。
修行が足らん・・・だって、とりあえず猛暑で暑かったんや!
途中でモヒート飲んで、酒と暑さでフラフラやったんや!
暑い日に酒を飲んで、歩いてはいけません・・・いいベンキョウになりました。
皆さんも気をつけましょうw
このかなかなさんだけでなく、小さいながらも個性のあるスローライフな雑貨屋とか、チョコチョコあるので好きな人は楽しめると思います。
谷中銀座も面白かった。
伊藤製作所「戦うTシャツ屋」が、ツボです。
http://www.ito51.net/list/index.html
個性があふれ過ぎて自分に使いきれるのか、はなはだ疑問だけど、一回くらいは試してみたいというチャレンジャー心を刺激して止みません・・・


そんな谷中銀座を有名らしいメンチを食らいながら散策。
メンチは、確かに美味い。
しかし、何でメンチが有名なのか・・・
食い歩きしながら、根津神社まで散策。
http://www.nedujinja.or.jp/
思ってたより立派な境内で、建物もしっかりした雰囲気があります。
人によっては中途半端な規模と思うかもしれませんが、自分は反対に明治神宮とかのように、立派過ぎないところに好感が持てます。
ちょっとした観光ポイントで、人も少ないし散策の休憩に良いんじゃないでしょうか。
猛暑の中、3~4時間歩き続け体力を酷使したところで、締めに「芋甚」のアイスモナカを実食。
http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131106/13003559/
アイスは甘すぎず控えめ、加えて意外とモナカが美味い!
モナカにほんのり甘みを感じるのは、自分だけ?
疲れは吹っ飛びはしなかったけど、夏の甘味は止められない・・・あぁ、このままポッチャリ街道から降りられないのだろうか。
欲望に弱い自分が情けない・・・せっかくだから!と聞こえる悪魔の囁き。
連戦連敗な小坊主であります・・・でも、反省はしないw

そんな適当な谷中・根津散策ですが、寺町独特の穏やかな雰囲気と谷中銀座のマニアックさ。
浅草などとは違った景色を楽しめること間違いなし。
今年の夏は、和をテーマに遊んでみては如何でしょうか?
というわけで、誰か圓朝まつりに付き合ってくださいw

オルセー美術館展 ポスト印象派

                      <スーラ>ポール=アン=ベッサンの外港


国立新美術館の「オルセー美術館展」に行ってきました。
http://orsay.exhn.jp/
ポスト印象派ってことで、20世紀初めのセザンヌからゴッホ、ゴーギャンにスーラとメジャーな画家の作品をズラッと並べたって感じです。
その中で自分がいくつか気に入ったのがありまして、まずはスーラの点描絵です。
自分は点描絵って、結構好きなんです。
人によっては、イラストみたいで動きも感じられないし、インパクトに欠けるかもしれません。
でも、あの点描独特の柔らかさが爽やかで、好きなんです。
この外港の絵あたりは、夏を先取り~みたいなカラッとした爽やかさに満ちていると思いませんか?
早い話がドット絵なんでしょうが、緻密さといい色の鮮やかさといい、玄関に飾るにはバッチリデスw
      <ゴッホ>星降る夜                        <ロートレック>黒いボアの女
次は自分が一番気に入ったゴッホの星降る夜です。
星の明かりと、水面に広がる街のランプの明かり・・・種類の違う2つの明かりが重いベッタリした青と黒の油彩の中で、個性をハッキリさせて描かれてます。
画面の真ん中で、世界が区分けされて上下に光が広がっていくのも、それぞれのエリアが違う世界なんだというのを明確にしてくれます。
色的にはスーラの鮮やかさとは比べるべくもないのに、これまた見る人に安心感を与える爽やかさのある絵じゃないでしょうか。
あまり美術館で買い物しないのに、つい色紙を買ってしまいましたw
で、隣がロートレックの黒いボアの女
筆使いのダイナミックさや下地を服の生地に取り込む巧みさ、シンプルに描かれるからこそ際立つデッサン力。絵の女性の存在感が、強すぎで引き込まれます。
特に目力ですよ、目力w
こちらを正面から見据える目の力・・・ついサーセン、ネーさん!って謝罪しそうになったw
恐るべし、目力!
    <モロ->オルフェウス                 <ボナール>ベッドでまどろむ女
で、そんなネーさんに圧倒された後に目に入ってきたのがこちらのネーさんたちです。
お前は美術館で、ネーちゃんしか見てないのか!とか言われそうだけど、ほかの風景画とかにはあまり興味を惹かれなかったんだから、仕方ない。
同じ女性を描きながら、まったく違うこの雰囲気。
面白いですね~。
個人的にはこちらのオルフェウス・・・今回、一番の美人であったかと
ギリシャ神話を基にしてるからか、とても古典的
実物は服の描かれ方も、緻密で装飾物が品を感じさせます。
生首を若いネーさんが抱えてるという、シュールな場面なんだろうけど、女性の表情や立ち姿、全体の色使いが幻想的で一種の甘さを感じさせてくれます。
それに比べて、ボナールのベッドでまどろむ女はまた別物で、甘さを通り越してタダレテイマスw
事後か?事後なのかー!羨ましいーとか、そんな妄想を掻き立てられるエロイ絵です。
エロさでは、これが今回の一番。そういう意味では、こちらも今回、一番の美人でしょうw
ここまで描いたら胸とか手で隠す必要ないんじゃないの?などとも思うけど、あの手がないとそれはそれで品がなくなってしまう気がする。
かつてはヴィーナスとか、女神を題材にしないと裸婦画を描けなかった時代から比べるととても率直にエロイ絵を描ける時代になったんだな~と時代の流れも感じます。
この色調が良いんじゃないでしょうか。
明るすぎず暗すぎず、すでに昼に差し掛かったあたりでダラダラしてるかのごとき、まさしく気だるい感じに満ちてます。

というわけで、とてもバラエティに富んだ展覧会でした。
当時の画風の多様さや画家の視点の違い、時代背景を比べながら見ていくには、プラスになることが多いと思います。
これが目玉!という作品があるわけじゃないけど、個性と多様さに満ちた印象派後の世界をメジャー所の作品を比較しつつ、フラットな視点から時代の全体像を見ていくのが楽しいと思います。

世界報道写真展2010

毎年、恒例の世界報道写真展へ行ってきました。
これで、行きたい展示を一つクリアー。

今年の展示は、やはりアフガニスタンやガザ地区等の紛争に関するものが多かったです。
去年はオリンピックがあったからかスポーツ関係が目立ってたんですが、今年はスポーツ関係でももっと各地の地元で開催される内容のものが多くありました。
しかし、紛争に関係した写真を毎年見てきたけど、だんだん生々しさやショッキングさってのは感じなくなってくるんですね。
自分だけかもしれないけど。
それよりも、イランやアフリカの政治絡みの写真を見てると、抑圧されてても行動を起こす人は、何かしら行動を起こすのを止めないんだなと印象付けられましたね。
写真ってのは、眼前の世界を切り取ってくれる便利なものだけど、切り取られた写真の向こう側に実際に生きている人間がいるんだなということを感じさせてくれる展示でした。

写真ってのは、難しいですね。
絵画と違って現実の一部を形にして取り込めるんで、写真を通してその世界を見たとき写真の画像に取り込まれて、写真の周囲にあるはずのものを見失いそうになります。
写真自体、撮る人の技術や意識に影響を受けて、現実のあるがままを写したものではないはずなのに、そのことを忘れてしまいそうになる。
というか、撮る人の見せたいものを切り取って写すことで、見る人をコントロールする部分があるんでしょうね。
そういう意図的な部分と演出の技術等があいまって、プロの写真はインパクトを作ってるんでしょうがインパクトに負けてはいかんのジャーと思う今日この頃。
自分は影響されやすいんで、注意が必要ですね~。
そう、決して捻くれているわけじゃないんデス!よ・・・たぶんw
最近、やっと写真の向こう側にある写真に写らないものに、想像力を働かせられるようになりました。
イラクで脳の40%を失った元米兵の世話をする母親の写真があったけど、前は失われた頭部の方に目がいってたけど、だんだん世話する母親に目が向きます。
どんな形であれ、子供が自分の下に帰ってきたのがいいのか、でも、誰かに世話してもらうことでしか生きていけなくなった子供の将来で悩んだりするのか・・・
自分に分かりようがないけど、そこに在る人の姿には想像力がかき立てられますね。
写真って難しいー。
写真、上手い人が羨ましい・・・写真ってどうやれば上手くなるんですかね?
上手い人、教えてくださいw
http://syabi.com/contents/exhibition/index-82.html

電気ブラン

かっぱ橋から浅草までで七夕祭りがあるってことで、連れてってもらいました。
基本、人混み嫌いなので祭りとか行かないんだけど、七夕祭りは夜ってのもあるのか人も少なくてゆったりした地元の祭りっていう穏やかな空気があって、居心地が良かったです。
花火とかサンバとか変に有名な祭りより、こじんまりした祭りに魅力を感じるとはジジィになったのかもしれません・・
かっぱ橋のあたりを歩いてみたけど、あいにくどの店も閉まってて有名な専門街の雰囲気は感じられなかった。匠の包丁とか、鍋とか欲しいのにw
さて、夜の浅草寺はほのかな明かりもあるし人も少ないし、雰囲気は満点!
仲見世が閉まってるけど、その閉まってるところに雰囲気があります。
賑やかさの空気の残った落ち着きが、ワクワクしますw

さて、浅草寺の脇には露天の店があって何度か来てるけど、実は電気ブランを飲んだことがなかったので、初挑戦・・・
どうせなら神谷バーで飲めばいいんだろうけど、いずれ行くことにしてとりあえず試飲・・・
http://www.kamiya-bar.com/02.html
今回、たしなんだのは電気ブランオールドってことで、度数40℃。
ストレートで逝きましたw
まずは、この琥珀色。
ラムとは違った透明感のある色・・・やさしげな雰囲気ながら度数が高めってことで、なかなか効く!
飲み口は、ほのかな甘みがあります。
でも、アイリッシュウィスキーのような濃い甘さはなく、舌の上に軽く後味を残す甘み。
うん~、好きな味です。
神谷バーのHPを見ると、いろいろ混ざってるようで普通の蒸留酒とは違うようです。
このブレンド加減が味なのかもしれません。
いつか神谷バーで、飲んでみよう。
浅草は穏やかな空気があって、良い街だと思います。
住んでみたらまた違うんだろうけど、変に都会を気取った街より好きですね。
7月に浴衣が届いたら、浴衣着て行ってみよう。
実は浴衣って一着も持ってないから、浴衣で出かけるなんて初体験になるわけで・・・恥ずかしい!w

習作 カップ





前回から時間がかかったけど、カップが出来上がりました。
自作のカップでコーヒーを飲むことにしてから、数ヶ月w
時間かかりすぎですかね?
でも、今回はちゃんと取っ手もつけたので、熱くて持てないなんてことはない!完璧だ!
使った釉薬は・・・何だったか忘れた・・・瑠璃?ではないな・・アレ?
ま、いいや。
今度、聞いておきます。
さて、今回のポイントは「釉薬の流れ」です

1.中央の写真
中央の写真のように、釉薬が流れるタイプなので淵の方は、必ず緑がかったああいう色になります。
で、何がポイントかというと写真じゃ分かりにくいかもしれないけど、左から右に向かう感じで線が入ったようになってます。
これは、手びねりで上部分を締めながら作ったのが影響したようです。
自分が作るときの癖で、土を締めるときに手ロクロを左回しにしながら締めていくんですよね。
その締めた跡が出てるんですが、ここまでしっかり出るとは思ってなかったです。
素焼きの時には、目で見ても分からなかったし、手で触ってみると確かに少し線に沿ってふくらみがあるような感じがするけど、凸凹!っていうほどの段差が出てるわけじゃないです。
ヘラを使って出来るだけ、外面を綺麗にしたつもりだったので、こうハッキリと模様がが出てきたのにはビックリ。
ロクロだと、出ない模様です。
ロクロだと土を積んで均すって作業がないし、土を締めるってこともしないようなので、外面は手びねりと比べてはるかに綺麗に整うようです。
ロクロで作ったものに、同じ釉薬をかけたものを見ると釉薬が真下にザー!って流れて、キレイに流れ落ちてるのが分かる。
これが流れない釉薬だと、こんな模様は出来なかったはず。
結果として意図しない模様が出来たんだけど、結果的には面白い形になって良かった。
流れる釉薬ってのは、奥が深いなぁ。

2.右端の写真
釉薬が流れすぎた結果、下の高台の部分まで流れてしまいついでに下にくっ付いてしまった。
くっついた量が少なかったので剥がせたようだけど、ちょっと不恰好になってしまった。
ちょっと釉薬の量が多かったのかもしれません。
まだ、釉薬の量とかコントロールできんので困ったもんです・・・
3.右端の写真
これも釉薬がよく流れるため出来てしまったんじゃないかと・・・
手びねりで作ったので、外面にちょっとした凸凹が出来るのは仕方ない。
でも、流れない釉薬だとこういう薬の色の掛からない所は出来にくいのに、これも流れる釉薬のせいかちょっとした凸凹や埃などの影響も受けやすいようです。
こういう釉薬は、やっぱりロクロの方が良いのかも・・・でも、ロクロってやったことないんだなぁ
陶芸を始める人は、普通、ロクロがやってみたくて始める人が多いようですね。
しかし、小坊主は一度もロクロを触ったことがなく手びねり専門・・・
手びねりをある程度やったほうが、ロクロを始めても土の厚みを手の感触で分かりやすいから良いらしいけど、いずれはロクロで今は修行!なんて思いが小坊主にあるはずもなくw
いまいちロクロに興味が持てずに、手びねりかタタラを専らとするところです。
経験者の方、ロクロは楽しいですか?

4.中央の写真
せっかくなので、コーヒーを入れてみた。
色合い的にどうですか?
小坊主としては、コーヒーみたいな濃い色の液体を入れるには良い感じだと思ってます。
落ち着いた色合いで、良いなと。
ちなみに、コーヒーは本八幡で見つけたコーヒー屋で買ってみた、ブラジル産の豆でございます。
豆を挽いてもらってからしばらくしてもガスで袋が膨らんだりしなかったので、鮮度はそこまで良くなかったみたい。
若干、酸味があるけどそのうち慣れると思うんで、なくなるまでガバガバこのカップでコーヒーを飲みたいと思います。

ちなみに、陶器を使い始めるときは米のとぎ汁でコーティングしろとか言うけど、しないとどうなるか確かめたことないんで、今回はそんなことをせず直に使い始めてみましたw
実際に何か変化が起これば、報告します。
その前にコーヒーを入れてから、たまにカップから「パキッ!」って音がする・・・
コーヒーがなくなっても音がするときがある・・・これはなぜ?
そのうち、空気が漏れてるのかカップに亀裂が入っているのか・・・ちょっと怖いけど。
割れることでもあれば、報告しますw

展覧会の一覧

これから行ってみたい展覧会の一覧
全部はいけないと思うけど、気の向いたものを回ってみる予定。
アートライティングの講座でも受けてみようか、思案中
そうすれば、展覧会の記録がもっとマシになるかもw

オルセー美術館展2010「ポスト印象派」@国立新美術館
2010年5月26日-8月16日
http://orsay.exhn.jp/

ナポリ・宮廷と美―カポディモンテ美術館展 ルネサンスからバロックまで@国立西洋美術館
2010年6月26日-9月26日
http://www.tbs.co.jp/capo2010/

アントワープ王立美術館コレクション展─ アンソールからマグリットへ ベルギー近代美術の殿堂
@東京オペラシティアートギャラリー
2010年7月28日-10月3日
http://www.operacity.jp/ag/exh/index_sch.php

能の雅 狂言の妙 @サントリー美術館
2010年6月12日-7月25日
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/10vol02/index.html

いのりのかたち 八十一尊曼荼羅と仏教美術の名品 @根津美術館
2010年7月10日-8月8日
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/next.html

世界報道写真展 @東京都写真美術館
2010年6月12日-8月8日
http://syabi.com/contents/exhibition/index-82.html