日本橋 高島屋 日本の美

日本橋に行ったついでに時間が出来たので、高島屋へ「日本の美と出会う-琳派・若冲・数寄の心-」へ行ってきました。


京都の平安神宮近くにある細見美術館の開館10周年記念の展示会でした。
行こうと思いつついってない細見美術館ですが、10周年なんですね。
もっと昔からある美術館と思ってたんですが、意外と最近出来た美術館だったんですね。
展示品は細見美術館が琳派の専門なので、琳派のものになるんですが、時代が江戸後期から大正・昭和初期が中心でした。
琳派というと、つい安土桃山時代とか想像してしまうので、江戸・大正時代は新たしかったです。
何かあれですね、色が落ちてないからキレイですね!
特に桜のピンクとか、とても鮮やかでした。
ピンクの似合う男としては、ピンクの使いっぷりに敏感に反応してしまいますw
若冲も少し展示されてましたが、よく大きな展覧会にあるような原色たっぷりの鶏のようなのはなく、もっと抑え目に描かれたものが多かったですね。
細見美術館も個人?の人が収集したものを展示してるようなので、重くない若冲で楽しめました。
最近、デッサンの本とか読んだのでアレですが、花鳥風月は平面的な感じもあるんですが鳥や人については、結構、立体感があるんだなということに気がつきました。
西洋がほど遠近法がしっかりしてるわけじゃないのに、立ち姿とか重心がしっかりしてて、若干、奥行きがあるように感じられます。
描き方の工夫というか、絵描きの技術が凄いんだなぁと思うようになりました。
正直、自分みたいに絵が描けない場合、幾何学模様に逃げちゃうんじゃないですかね。
そう考えると、デッサンって大事ですね。
立体感をキチンと捕らえるってのは、難しい・・・
煩悩はなくなりませんが、修行しますw
Artセミナーを受けてきました。
内容は「阿修羅」について。

美術アカデミー&スクール「阿修羅の実像」
http://shop.art-a-school.info/
「阿修羅展」
http://www.asahi.com/ashura/

いやー、勉強になりました。
展覧会はまだ行ってないけど、楽しみです。
忘れないように、メモしとこう。

阿修羅とは?
ゾロアスター教の神「アフラ・マズダ」が、アーリア人によってインドにもたらされた際に、インドラ(帝釈天)の敵として、アスラになった。
そのアスラが中央アジア、中国を経て日本に流入した。
中央アジアの頃まで、アスラは1面2手で通常の人と同じ姿で表されていた。
これが、中国に入った際に3面6臂に変化した。
この頃のアスラは、2手に月と太陽を、2手に弓と矢を、2手に他の何かを持っている。
月と太陽、弓と矢を持っているのは、インドラとの戦いのために日・月食を起こして闇をつくるため。
弓と矢は、戦いのため。
少なくとも、必ず月と太陽は持っている。
3面になった理由は、分からん。
インドやアンコールワットで、描かれているのは「入海攪拌」の神話。
中国では、入海攪拌以降のインドラとの戦いが描かれている。
造作は、乾漆造で木枠の上に土で形をつくり、その上に漆で表現を整えた。そこから、中の土を取り出す造り方。奈良時代の最も高価な仏像の造り方。
軽いから、火事の際に持ち出せたのではないか?
中央の手は、合掌しているが肘から先は明治以降に修復されていて、本来は合掌ではなかったかも?
法輪や宝珠を持っていたか?
顔が鬼形ではないのは、西金堂が懺悔堂として造られたもので、懺悔し清らかになった状態を表しているため。