展覧会レビュー、フランス絵画の秀逸なコレクション「松方コレクション展」@国立西洋美術館


概要

展 示:松方コレクション展
鑑賞日:2019年8月
場 所:国立西洋美術館

評価

混み具合  辛い/1・2・3・4・⑤/快適
作品の数 少ない/1・2・3・④・5/多い
面 白 さ   退屈/1・2・3・④・5/面白い

構成

プロローグ
Ⅰ ロンドン1916-1918
Ⅱ 第一次世界大戦と松方コレクション
Ⅲ 海と船
Ⅳ ベネディットとロダン
Ⅴ パリ1921ー1922
Ⅵ ハンセン・コレクションの獲得
Ⅶ 北方への旅
Ⅷ 第二次世界大戦と松方コレクション
エピローグ

感想

時代的にフランス近代絵画のコレクションが多い
フランス近代絵画というと1870年代だが、今でいうところ現代アートのコレクションだったのか?
フランス近代絵画も、2000年代からみると古典に近いのではないかと感じる
モネやロダンなど画家本人から作品を購入しているのがポイント
初めて目にする作品もあり、展示数は155点と多め
倉庫(フランス)にあった作品900点が火災で失われてしまったのは、悔やまれる

シニャックの水彩(漁船)があり、点描とは違う水彩ならではの味わいが印象に残る
モネなど同時代に画家たちは、それぞれの作品で構図の違いはあるが色使い・構成に似たモノを感じるが、画家同士が影響しあったものか、当時の絵具の特徴なのか・・・疑問が残る
ゴッホ「アルルの寝室」は有名な作品ながら、いまいちピンとこない
モネ「睡蓮 柳の反映」も歴史的な価値の高さは感じるが、一部、欠損した状態のため作品の全体像は捉えられなかった
画像の復元技術も高まっているだろうから、復元後の状態を映像で良いから見てみたかった

今回の一品(お気に入り)


フィールディング、ターベット・スコットランド

風景画として古典すぎず、印象派のように明るすぎず抑制した静けさに魅力を感じる

チラシ