展覧会レビュー、構成のバランスが良かった今年の世界報道写真展2019@東京都写真美術館


概要

展 示:世界報道写真展2019
world press photo2019
鑑賞日:2019年7月
場 所:東京都写真美術館

評価

混み具合  辛い/1・2・③・4・5/快適
作品の数 少ない/1・2・③・4・5/多い
面 白 さ   退屈/1・2・3・④・5/面白い

構成

世界報道写真大賞2019
世界報道写真ストーリー大賞
スポットニュース
ポートレート
一般ニュース
自然
スポーツ
長期取材
環境
現代社会の問題

感想

毎年、続いている紛争や移民問題の写真もあるが、自然・ポートレート・ニュースなどそれぞれバランスの取れた構成になっていた。
移民問題など社会的な写真が強く印象に残る傾向があったが、ここ数年はポートレート写真に注目するようになった。
今回もポートレート写真に魅力的な展示があり、被写体の人間性や生活環境、これまでの人生・これからの人生について理解しようという視点がでてきた。

今回の一品(お気に入り)


産卵時期を狙って収穫されるカエル、生きたまま足を切断され水に投げ捨てられるカエルたち
野生のカエルの足をあつめて生計を立てている人がいて、昔からの生業かもしれない。
しかし、自分以外の生命への無関心さ・乱暴さにショックを受ける
消費者は自分たちが手に取る商品の経歴、収穫方法など気にすることはない。
残酷だから止めろということも出来るが、カエルの足の収穫で生計を立てている人へのケアはどうするのか?
別の産業を育成して~などという話も出てくるのだろうが人の職の移動は簡単なものではない
当事者の生活へ与える影響の責任など考えずに、「正しさ」から意見することも同じように残酷なのだろうと考えさせられた

チラシ