展覧会レビュー、正直・・絵よりも夢二の年表が面白かった『竹久夢二展』@東京ステーションギャラリー


概要

展 示:竹久夢二展 夢二繚乱
鑑賞日:2018年6月
場 所:東京ステーションギャラリー

評価

混み具合  辛い/1・2・3・④・5/快適
作品の数 少ない/1・2・3・4・⑤/多い
面 白 さ   退屈/1・2・3・④・5/面白い

構成

第一章 夢二のはじまり
第二章 可愛いもの、美しいもの
第三章 目で見る音楽
第四章 『出帆』

感想

若い時代の絵ハガキ~後年の自伝小説の挿絵集など、仕事の種類・数量が多彩で、展示数も多い。
子供向けの絵本の仕事もこなしていたのを初めて知り、画業の多彩さを改めて実感した。

竹久夢二の女性絵は、これまで何かの形で目にしたことあるが、連続してみていくと、目の形・立ち姿の姿勢・着物の曲線など夢二式美人の様式がだんだんと分かってくる。

ポスター画の仕事が多いためか、日本画家というよりミュシャのようなデザイナー的な画家という印象が強まった。
第三章で展示されていた楽譜や婦人グラフの表紙デザインは、状態の良いモノが多いのか、色合いや線がシッカリしていて情感が良い。
明治~大正時代の雰囲気を感じられる。

第四章での夢二の年表が思いのほか、面白かった。
女性遍歴の多彩さと、関係ある女性たちとくっ付いては離れてを繰り返す経緯など波乱万丈で、どうしてこうグダグダになるのかが興味深い。
40代の若さで亡くなってしまったのが、残念。

今回の一品(お気に入り)

「雪の夜の伝説」『婦人グラフ』大正15年11月号口絵


チラシ