展覧会レビュー、世界報道写真展2014@東京都写真美術館
Art倶楽部(美術館巡り) 7月 定例鑑賞会で鑑賞した「世界報道写真展2014@東京都写真美術館」の感想です。
普段、想像もできていない世界での出来事を知るため、毎年、必ず鑑賞に行っている展覧会です。
今年の展覧会は、全体的に暗い写真や重い写真は、少なかったです。
去年、世界で起こった印象に残っていることは、フィリピンの台風など自然災害があり、紛争関係は今も続いているのですが、報道は少なかったと思います。
来年は、「イスラム国」や「エボラ出血熱」、「ガザ紛争」などがあるので、そういった関係の写真が増えそうですが。
こちらが、今回の大賞となった写真。
ジブチ共和国で、移民を撮影したモノです。
祖国を離れ、移民となった人々が電波を捕まえ祖国の家族と何とか連絡を取ろうとしている姿です。
グローバル化とスマホで、世界がつながりましたが、家族と離れ故郷を離れ生きていく人々も、増え続けている印象的な写真でした。毎年のインパクトの強いモノと比べると、「今年は弱いな~」という印象を持ちましたが、説明をよんで感慨深く、違う印象を与えられました。
初見のインパクトも大事ですが、背景にあるものを知ることで、さらに見える世界が広がります。
ネットの世界が広がり、簡単に映像として知ることができるようになりましたが、理解と認識の世界は広がっていないと感じています。
こちらのサイトから、世界報道写真2014の写真を鑑賞することができます。
大賞以外の写真も、とても見ごたえのあるモノがありますので、ぜひ、見てみてください。
また、2011年から2014年までの各年ごとの写真も鑑賞することもできます。
WORLD PRESS PHOTO(Galleries)