いろいろと実験した三者三様の小皿を3枚@陶芸

 家で使う小皿がなかったので醤油皿として使うために、3枚の皿をつくりました。

 それぞれ、どんな風に違いをつけるかちょっと悩みましたが、写真のような感じでそれなりに分けることが出来ました。
 まず、今回、他の皿と違って一番、変化を付けたのが真中の青い皿です。
 これは、赤津貫入土に青化粧土を塗って、青い色合いを出しました。
 青化粧土を上に塗っていて絵付けは出来ないので、下の写真のように青化粧土を削って模様をつけています。
青化粧 下絵
青化粧 下絵②
青化粧 焼き上がり
青化粧 焼き上がり②

 削ったところから、下地の白い面が出て模様になっているものです。
 ちょっと削った線が細かったので、写真では分かりにくいですが、模様の柄は毬と花です。
 裏面は適当に線を入れています。
 普段、化粧土を使ったことがないので、グレーの化 粧土がここまで青く発色するということに、驚きです。
 一般的に化粧土を使う場合、赤土に白化粧を施します。
 同じように削って模様を付けたりするのですが、下地が赤いので白地に赤い線が目立って、メリハリの付いた作品になります。
 釉薬でなく土を塗っているのに、ここまで色合いが変わるというのも、面白いところで、陶芸は本当に化学変化の創作なんだなということが分かります。
化粧土のバリエーションについては、今後も実験を続けてみたいですね!
 同じ皿でも制作方法を変えることで、結果を大きく変えることが出来るというのは、陶芸の魅力です。

 二枚目は、普通に絵付けです。
 柄は適当ですが、日常的に使うものだし、シンプルなものになるよう心がけました。
 色のバランスは、まぁまぁかな。

三枚目も、普通に絵付けなのですがもっとシンプルに青呉須で、日本画みたいにしてみました。
これが教室の他の方からは、一番、人気があったそうですが、理由が遠目に見ると西洋の帆船が描かれてるように見えて、目を惹いたからだそうです。
ただ、近寄ると普通に和風なので、あらぁ~とちょっとガッカリ・・・・
こっちが、えぇー!ってそんな反応?なんて、思ったりしますが人様の感じ方はいろいろ。自分の思ってもみなかったところに、アンテナが向いていたりして、奥が深いです。
自分の作りたいものと、人の欲しがるもの・魅力的なものは一致しないというギャップ。
ま、自分の欲しいものを追及するしかないかなという思いを新たにする今日この頃です。
表面は、そのまま船ですが、裏は分かりにくいと思いますが、「海老」です。
大事なことなので繰り返しますが、「海老」です(笑
個人的には、そこそこ上手く「海老」に出来たな!と満足しています。

さて、実用的なモノを形にしようと今回は小皿に挑戦したのですが、思ったより重い皿になったのが課題です。
市販の皿と素人の手作りを比べるのも何ですが、やはり自分の更は重いんですね。
使えないことはないし、三枚目の皿など醤油皿としては、とても使ってて楽しいんですが、いろいろと欲が出てきます。
もっと、薄く軽くできれば使いやすさもアップすると思うのですが、薄くしすぎると割れてしまいそうだし、電動ろくろではなく手びねり一筋なもので、もう「自分・・・不器用なんで」って、渋く言い放ちたい誘惑に襲われます。
そう言えば、なんでも許される気がする・・・ただし、イケメンに限る!とか返されると、心、折れてしまいますが(笑

陶芸のワザ!も、心のタフネス!も、まだまだ修行中。
小坊主から、大坊主への転身を夢見て、今後も精進します!