前から行ってみたかった「大江戸骨董市」へ行ってみました。
http://antique-market.jp/jp/index.html
この寒い中、結構、いろんな種類の店があって好きな人は楽しいと思います。
和洋とわず個性的なモノが多くて、店主もそれぞれマイペースな雰囲気で、やりとりしながら自分好みのモノを探すのは、なかなか楽しい作業です。
値段はピンきりで、店主の判断なんでしょうが値段のラインが分からないので、なかなか判断が難しい・・・
でも、ギャラリーみたいな桁が一桁違いまっせー!みたいなことはないので、気に入ったものがあれば納得できそうなラインが多かったです。
茶碗とか小物に魅力を感じたんですが、今回はスルー。
常連の店主もいるんだろうし、何度かモノを見ながら好みのモノを探そうかと思います。
まぁ、普通の店舗のようにいつでも手に入るってモノじゃないから、その場の直感が大事なのかもしれない。
興味ある人、掘り出しモノを探しにいきましょうw
骨董市で小一時間ほど、見てまわってからすぐ近くの出光美術館へ「琳派芸術」展へ
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html
前に大琳派展に行ったような気もするけど、やってるとつい行ってみたくなるんだなぁ。
今回は江戸時代の琳派の作品を中心に展示するそうで、酒井抱一生誕250年記念の展示です。
一部と二部に分かれてるようで、今回は一部の最終日に行きました、
酒井抱一の展示は、二部からがメインになるので今回は俵屋宗達、尾形光琳、尾形乾山のモノが多かった。
俵屋宗達 江戸時代 扇面散図屏風
六曲一双で大きさといい、華やかさといい存在感があります。
扇の形って、デザイン的に好きなんですよ。
花や草木が描かれてるものより、画面にメリハリが出てくるように思うんです。
陶芸でも、こういう扇を上手く絵付けできないかな。
こう見ると、デザインの配置ってのは難しいですね。
いろいろ置きすぎると、統一感がなくなるし空間を活かそうとしても空白が出来て、何かが足りない感じが出てしまうし。
この屏風を見ると、扇の向きがそれぞれの段で変えてあることと、少しの空白を活かして画面に動きが出ているように見えます。
こう動きの軽妙さが、華やかさにつながるのかなと悩みながら見ていましたw
金地の上に更に金色を重ねているのに、それぞれの色合いが金に呑まれずにちゃんと存在感を発揮しているのが不思議なんですね~
自分だと同系統の色合いで、補色になって潰しあうような気がするので、もっと反対のキツメの色を当ててしまうかもしれない。
でも、反対色が強すぎると品がなくなるのかも・・・機会があれば、実験してみたい
四季草花図屏風 「伊年」印 江戸時代
あまり動きは感じないけど花の佇まいに芯が通ってて、こう隙のない感じが魅力です。
何というか描かれてる花じたいには、そんなに鮮やかさは感じないんだけど、配置の仕方にテンポがあって空白の取り方が見る人に重さを感じさせないと思います。
あれだけ、花だけを並べると締りがなくなったり、花同士でぶつかり合いそうだけど、それぞれが独立しながら存在を主張してるので、飽きないです。
竹図角皿 菊図角皿 尾形乾山 画:尾形光琳
絵も良かったんですが、一番、興味をもったのがこちら。角皿シリーズです
デザインがパクれそうだ!ってことで、いい刺激になりました。
形は何とかなりそう。
問題は中の図柄。
この竹の濃淡が表現できれば、かなり面白いなぁと。
絵に文字を組合わせるのも、使える!と思いましたw
何を書けばいいのかが問題だけど、こういう和モノを見てると、よく百人一首が書かれてることがおおいので、そういう方向もありですね。
百人一首に応じた絵が描けないと、ダメなわけですが・・・
裏面も凝ってて、句が書いてあります。
いいこだわりっぷりで、参考になります。
やはり、何事もパクリ・・・もとい真似から始まるってことで角皿を量産して、春夏秋冬シリーズを作ってみたいと思います。