ガラス絵 幻惑の200年史 ガラスの裏から描いた世界
会場:府中市美術館
会期:2016年12月23日(金・祝)~2017年2月26日(日) チケット:700円展覧会チラシ
藍色浪漫 伊万里染付 図変り大皿の世界
会場:町田市立博物館
会期:2017年2月25日(土)~5月7日(日) 展覧会チラシ
スケーエン デンマークの芸術家村展
会場:国立西洋美術館
会期:2017年2月10日(金)~5月28日(日) チケット:430円展覧会チラシ
着床前検査、180人分登録へ 6施設で臨床研究 日本産科婦人科学会
着床前スクリーニングの臨床研究が始まったという、記事を読んでいろいろと想うところがありまして。
小坊主は現在、夫婦で不妊治療に取り組んでいます。
妻様の年齢が40近くになっていることもさりながら、もっとも大きな理由は妻様の子宮頸がんという病気のためです。
結婚して、1年ほどたってそろそろ子供を真面目に考えてみよう!ということろで、妻様に子宮頸がん(1B1期)の診断がありました。
子宮頸がんというと、円錐切除術が話題になることがありますが、円錐切除ができるのは1期のほんの初期の段階で、そこからちょっとでも進行すると、選択肢がすぐに本格的なガン治療に移行してしまいます。
正直、子宮頚部についての異常の話があった時も夫婦では円錐切除する程度の状態では?という認識があったのですが、進行度を確認した際に、1B1期で基本治療は子宮および卵巣の摘出手術と知って、とてもショックを受けました。
築地のがんセンターでその話を聞いて、実験治療ではあるが『トラケレクトミー』という子宮を温存できる可能性のある治療もあると知り、悩みましたがトラケレクトミーに挑戦してみることにしました。
手術は無事に終わり、妻様の体調はリンパ浮腫などがありつつも何とか日常生活を送ることができています。
そんな経過をたどりながら、正直、子供は難しいのだろうと思いつつも、出来るところまでやってみないと納得もできないね、ということで不妊治療を始めました。
不妊治療は『人工授精』を3回ほど実施し、トラケレクトミーのこともありそうそうに体外受精による不妊治療の実施まで進みました。
妻様は、仕事をつづけながら採卵から体外受精後の解凍受精卵の戻しなど、いろいろ頑張ってくれました。
体外受精のための採卵は、辛い作業でした。
2週間ほど土日もなく毎日、ホルモン注射のため病院に通いました。
結果、9個の卵子が採卵できて体外受精の結果、6個の受精卵を得ることができました。
現在、3個の受精卵を戻しましたが、成功していません。
仕事をしながら不妊治療を続けることも難しく、妻様は仕事を退職することとなり、今は自宅で療養しながら不妊治療のための活動をつづけています。
不妊治療は、現在、自由診療のため本当にお金がかかります。
自分たちも人工授精や採卵、体外受精までつづけてきて東京都の補助がありつつも、100万以上の費用がかかっています。
お金の問題ではないということも分かりますが、お金がないと治療をつづけることもできないのが実情で、なかなか難しい現実を実感しています。
勝手な理由ではありますが、病気を理由とした不妊治療には保険診療をみとめてもらうなど、何かしら取り組みが進んでもいいのではないかなぁという想いを抱くこともありますね。
今回の日本産婦人科学会での着床前スクリーニングは、体外受精でえた受精卵を子宮内に戻す前に受精卵の遺伝子を検査し、異常の少ない受精卵を戻す作業を行うもののようです。
海外では着床率を高めている事例もあるようで、何かしら不妊治療の向上に効果をあげられる可能性があるのであれば、倫理上の課題はあるかもしれませんが、研究する価値はあるように思います。
人によっては体外受精までいけば、簡単に子供ができるのではないの?という人もいます。
ですが、受精卵ができても着床しないということも多いし、着床しても流産してしまう方もたくさんいます。
人が産まれるということは、改めて経過をたどっていくと本当に不思議なことで運命にも近いモノがあるのかもしれません。
不妊治療というものは、個人にとってとてもプライベートな問題で人によっては相談する相手もいないし、共有できる相手も少ないことが多いことです。
不妊に悩むことのなかった人にとってはまったく分からない分野のことだし、心もケアも難しい問題です。
不妊治療に取り組む人間としては、少しでも可能性が高まることであれば試してみたいという希望があり、場合よってはエビデンスの乏しいサプリ等を試してみたくなる気持ちも分かるので、具体的な臨床研究が進んでいくことはありがたいことです。
展 示:これぞ暁斎!展
鑑賞日:2017年3月
場 所:渋谷ブンカムラ
・イスラエルーゴールドマンという個人コレクションによる展覧会。日本人より欧米人が画家の価値を発見して、蒐集していくよくあるパターン。
展示数も小作品から大きめのものまで184点と、なかなかのボリュームあり。
・けっこう混雑していて、外国人も多かった
・動物から鬼や幽霊、仏画に山水画、春画までとジャンルをとわずに何でも描いている。動きに奇抜さのある作品もあれば、仏画や山水画のように技術的に確かな作品もあり、とてもバラエティに富んだ画風。
動物たちや妖怪たちにもユーモアがあり、ゴールドマン氏が暁斎は楽しい!という理由も分かる。
・画鬼と自称して晩年まで画力を高める努力を続けた姿には、画狂老人と自称した北斎にも通じるものを感じた。
○今回の一品(お気に入り)
『鬼を蹴り上げる鍾馗』
○チラシ
名刀礼賛 もののふ達の美学
会場:泉屋博古館
会期:2017年6月1日(火)~8月4日(金) チケット:800円展覧会チラシ