展覧会レビュー、仕事をえらばず動物も妖怪も仏も山水画もなんでも描く『これぞ暁斎!』展@渋谷ブンカムラ

展 示:これぞ暁斎!展
鑑賞日:2017年3月
場 所:渋谷ブンカムラ

・イスラエルーゴールドマンという個人コレクションによる展覧会。日本人より欧米人が画家の価値を発見して、蒐集していくよくあるパターン。
展示数も小作品から大きめのものまで184点と、なかなかのボリュームあり。
・けっこう混雑していて、外国人も多かった
・動物から鬼や幽霊、仏画に山水画、春画までとジャンルをとわずに何でも描いている。動きに奇抜さのある作品もあれば、仏画や山水画のように技術的に確かな作品もあり、とてもバラエティに富んだ画風。
動物たちや妖怪たちにもユーモアがあり、ゴールドマン氏が暁斎は楽しい!という理由も分かる。
・画鬼と自称して晩年まで画力を高める努力を続けた姿には、画狂老人と自称した北斎にも通じるものを感じた。

○今回の一品(お気に入り)
『鬼を蹴り上げる鍾馗』

○チラシ



名刀礼賛@泉屋博古館、展覧会


名刀礼賛 もののふ達の美学


会場:泉屋博古館
会期:2017年6月1日(火)~8月4日(金)

チケット:800円

展覧会チラシ



楽しい隠遁、山水に遊ぶ@泉屋博古館、展覧会


楽しい隠遁、山水に遊ぶ ~雪舟、竹田、そして鉄斎~


会場:泉屋博古館
会期:2017年3月4日(土)~5月7日(日)

チケット:800円

展覧会チラシ



東洋陶磁展@松岡美術館、展覧会

東洋陶磁展


会場:松岡美術館
会期:2017年1月24日(火)~5月14日(日)

チケット:800円

展覧会チラシ


江戸と北京展@江戸東京博物館、展覧会

江戸と北京展 18世紀の都市と暮らし


会場:江戸東京博物館
会期:2017年2月18日(土)~4月9日(日)

チケット:1,400円


展覧会チラシ






展覧会レビュー、江戸も北京も絵巻で見る都市生活は、とても楽しそう『江戸と北京』展@江戸東京博物館

ブロガー内覧会に当選し、今回は江戸東京博物館で開催中の『江戸と北京 18世紀の都市と暮らし』展へ行きました。

展 示:江戸と北京展 
鑑賞日:2017年3月
場 所:江戸東京博物館


・江戸と北京、どちらも18世紀に反映した大都市。そんな都市での生活をそれぞれの年中行事や服装、仕事や遊びなどの比較を見ていける展覧会となっている
・見どころは、乾隆帝80歳の式典に賑わう北京の風景を描く『乾隆八旬万寿慶典図巻』と神田今川橋から日本橋までを描く『熈代勝覧(きだいしょうらん)』
 どちらも12m近くもある長い絵巻物で、どちらも保存状態がとてもよく色鮮やかに当時の都市生活を垣間見ることができる
 『乾隆八旬万寿慶典図巻』は、皇帝の祝いの日のためか同じ服装が多く、建物に個性がでている。絵巻のなかには像などもでていて、国際色が豊か
 『熈代勝覧(きだいしょうらん)』は、江戸一番の商業ストリートを描いていて、人々の服装や動きに個性があるが、建物は長屋的な統一感がある
 どの都市も活気があり、あかるい活力が感じられる良い絵巻物で、何度も往復して鑑賞した。
・他の家や正月の祝い方、趣味の世界や子供の世界もバラエティに富んでいて、やっていることは変わらないのに表現や楽しみ方に、相互の文化の違いが見て取れて興味深い。
・映像コーナーの都市を描いたCGでの解説も、なかなか見どころが多い

○今回の一品(お気に入り)
『乾隆八旬万寿慶典図巻』


『熈代勝覧(きだいしょうらん)』

*写真は、美術館より特別に撮影の許可を得たものです

○チラシ







ボストン美術館の至宝展@東京都美術館、展覧会

ボストン美術館の至宝展 東西の名品、珠玉のコレクション


会場:東京都美術館
会期:2017年7月20日(木)~10月9日(月・祝)

展覧会チラシ