広重の大江戸名所百景in両国





前からかなり間があいてしまったけど、「広重の大江戸百景」を片手に両国の散策に行ってきました。
普通は、国技館とか行くんでしょうが、そちら方面はスルーw
上の写真左が、江戸時代の両国周辺です。写真右が今の地図。
地図を見ると、かつての御竹蔵(江戸幕府の材木蔵)のあたりが、国技館に江戸東京博物館になっているのが分かります。
江戸時代の時点で、周りに武家屋敷とかがあったんで、広い敷地があったのがそこしかなかったんでしょうね~。
こうやって比べると、現代で大きな敷地や建物のあるところは、武家屋敷か寺があったところが使われてるようで、昔から東京は過密都市だったんでしょうか。






右端は回向院から隅田川方面、真中は両国橋から隅田川方面、左端は両国花火を広重が描いたものです。




かつての江戸は水運の町ってことで、船が多いですね。 両国橋が出来たのも、江戸時代の大火事・明暦の大火(1657年)以降のことなので、まずは船でしか対岸に渡れなかったのです。
しかし、よく転覆したらしく「三途の渡し」とか言われてたようで、なかなか命がけだったんですかねw
右が今の両国橋の写真ですが、改めて見ると対岸までけっこう遠い!
隅田川の真中あたりで転覆して、泳げるかな。
水を含んだ着物は、重そうだしな~とか下らないことを想像してしまいました。
でも、かつてはこの間に木材の橋が架かってたのかと思うと、江戸時代の技術も大したもんです。
今の風景は、川の水も暗いし船を見ることも少ないので、ちょっと味気ないのが残念。





次は、回向院へ。
ここも明暦の大火で亡くなった人を供養するために建てられたところです。
初めて行ったんですが、有名なのに変に観光地化してなくて落ち着いた感じが印象的です。
鼠小僧の墓があるのをここに行って、初めて知りました。
しかも、何故か合格祈願の名所らしいですね。
墓石を削っていくのも、ここで初体験しました。
が、墓石を削ろうにもさすがに固い!
白い粉がちょっと出たぐらいで、諦めましたw
今後、何か試験でも受けることがあれば、その時は気合を入れて削ることにします。




次は、松坂町で吉良邸跡に行きました。
吉良邸って、残ってたんですね
ここは、かなり小さい跡地でしたが右端の吉良首洗い井戸があったりと、ほほぅ!と好奇心を刺激されるところです。
前は年末によく忠臣蔵やってましたが、さすがに視聴率取れないからか、やりませんね。
忠臣蔵は子供のころに、見た程度の記憶ですがこうやって実際に跡地に来てみると、もう一回みてみようかという気になります。
そういう意味じゃ、もっと江戸の生活や歌舞伎とかベンキョーした方が発見があって、こういう散歩ももっと面白くなるかもしれません。

最後は、隅田川を見ながら茶をしばいてきました、
場所は、映水庵です。
小さなカフェですが、チーズケーキは美味!
目の前の隅田川を眺めながら、ぼーっと出来ると思います。
若干、隅田川が濁ってるのは愛嬌ですw

黒天目はキレイにでたけど、絵付けが・・・滲んだ小鉢@陶芸


前回につづいて、漆もどき小鉢2作目です。
今回は、和物の素材集から色付けのデザインをパクリ・・・もといインスパイアされたものを使いました。
一番上は、団扇のデザインです。
文字や隈取りのデザインが、もっとスマートに出せれば良かったんですが、なかなか難しくちょっと大味です。
反対にこれくらい大味な方が、全体に馴染んでて良い!という意見もあるようなので、成功例にいれても良さそうです。

説明を追加
反対側には、銭をデザインしたものをいれてあります。
これは、本当は円の中に和同開珎とか、寛永通宝とか文字が入るんですが、細かい筆遣いが出来ないので、断念しました。
これも、文字がなくてもデザイン的に大丈夫と言われたので、細かいことには拘らないようにしましょうw


どちらも赤い下地部分が、もうちょっとクリアに色が出て欲しかったんですが、色むらもでてしまいなかなか難しい。

この程度の色むらなら、まだ、許容範囲だと思いますが、色むらが出来るのを前提にデザインを考えていく必要がありそうです。
しかし、黒天目は色艶が美しくて良いですね!
つや具合が気に入っています。
次に箱物を作るので、蒔絵や螺鈿をパクれるように、工夫したいと思います。

しかし、キレイな黄色が出せるかどうかが問題ですが。




スポンジで絵付けをしてみたら、意外と色はよく出た四角い箱?@陶芸



久しぶりに新作が出来ました。
四角く枠を作って、組み立てたんですが下の方が少し歪んでしまいました。
組み立てるときに、力を入れすぎたのがいけなかった・・・
型をもっとしっかりしたもので、作らないといけないですね。
今度、箱物を作る予定なので、アクリルでも使って型を作ろうかと。
でも、箱のために箱を作る(アクリル)・・・
ん~、本末転倒な気がするw

色付けは、今回はスポンジを使いました。
スポンジに色を含ませて、ペタペタつけていったわけですが、思ったより色がちゃんと出ました。
前に吹き付けを試したとき、ほとんど色が出なかったので心配していたんですが、スポンジはいけるようです。
スポンジは、もっと形を試してみてもいいかもしれません。
しかし、形が思ったより大きくなってしまったので入れるものが思いつかない・・・

ん~、小物入れにしても大きいし。
ま、置物にしようw




新宿は『もとやま』へ。評価は☆二つで微妙@新宿


 久しぶりの肉会を開きました。
 今回の戦場は、「もとやま 新宿店」

 前から一度、試してみたいと思っていた店です。
 御徒町店は、ランチで行ってなかなか美味かったのです。
 というわけで、今回は本気モードで夜の出撃。
 結果は星2つ(3つで満点)
 店は出来て間もないのもあってか、なかなかキレイ。
 店員さんの対応も、良かった。
 ただ、煙を吸う換気類が弱い。
さほど煙が出るわけじゃないけど、やはり煙る・・・
 肉は、口コミでもあるように、上モノは値段のわりに とても美味い。
 コストパフォーマンスは、二重丸です。
 普通の肉は、さほど感動しなかった。


 値段、相応な感じで反対に上モノと比べてしまうと落差が大きくて、ちょっと寂しい感じにw
 写真の赤身ジャングルを試したけど、脂も重くなく肉の食感もサクッとした歯ごたえが、味わえました。
 この歯切れよさは、久しく感じなかったタイプでたまに肉を食うと素直に美味い!と思えます。
 値段も手ごろで、使えるお店と言えるでしょう。
 興味ある方、一度、ご賞味ください




宮古島 2~3日

宮古島2日目
シーカヤックに初挑戦・・・

宮古島inシルバーウィーク 1~2日目

シルバーウィークを利用して、宮古島へ行ってきました。
まずは、本島で首里城と国際通りへ。
ベタな観光地めぐりですw

カポディモンテ美術館展in国立西洋美術館

上野、国立西洋美術館へ「カポディモンテ美術館展 ナポリ・宮廷と美」へ行きました。


http://www.tbs.co.jp/capo2010/
連休で、終わりかけの展覧会なので混んでるかと思ったら、さほどでもなく。
意外と人気ないんだろうか?
イタリアというと、ついフィレンツェが思い浮かぶんですが、南イタリアではこのカポディモンテ美術館は、ビッグネーム!
もともとブルボン家・ファルネーゼ家といった王家や貴族のコレクションが基になってるようで、ボッティチェリやカラヴァッジョなどいい作品をコレクションしている美術館です。
かつての宮廷がそのまま美術館になってるそうで、ナポリの写真を見てたら、イタリアに行きたいなぁと旅行熱が上がってきました。


さて、まず目を引いたのがこちらチラシにも出てる
ので、知ってる人も多いでしょう
パルミジャーノ「貴婦人の肖像(アンテア)」/1530年
立ち姿の美しさも衣服の素材感、毛皮の表現ものっぺりした感じにならず技術の確かさを感じます。
女性も目力を感じさせる描写で、少し近寄りがたい雰囲気もあります。
体の向きは、正面から少し右が前に出る形でそちらが強調されてるようです。
モデルが誰かは知らないけど、力強さと美人度はさすが展覧会の目玉になるだけはありました。
しかし、マニエリスム(1537年)の影響で誇張表現が入ってるらしいけど、この女性の肩幅はいかがなものかと。
右側を強調したいためにこうなったのかもしれないですが、普通に見てるとエライごついネーちゃんやなぁと思ってしまうw
技術や絵の存在感は申し分ないのだけど、つい
このアンバランスさに引っ張られてしまうのが、自分
には受け入れきれませんでした・・・


エル・グレコ「燃え木でロウソクを灯す少年」/1572年
この光の表現が、素晴らしい。
色合いやロウソクの具合が違うけど、ジョルジュ・ラトゥールの「大工の聖ヨセフ」を思い出しました。光の暖かさや衣服や顔、手への光の拡散具合に見とれます。
陰影の配分が、人物の表情や雰囲気に深みを与えてくれています。
ん~、寝室に飾りたい絵ですねw






グイド・レーニ「アタランテとヒッポネメス」/1622年
これも、前から見てみたかった絵です。
意外と実物は大きく、迫力ありました。
神話で走るのがメチャ速いアタランテさんと結婚したい、ヒッポネメス・・・
アタランテさんは、命を懸けた駆けっこで敗者には死を・・・勝者には求婚する権利を!ってことで、駆けっこの最中を描いたものです。
ついでに、ヒッポネメスは黄金のリンゴを3つもってて 追いつかれそうになるたびに、黄金のリンゴを転がして距離をかせいだようです。
勝つためには手段は選ばない!・・・命が懸かってるんで、仕方ないのか?
たなびく衣の表現も疾走感が出てて、一瞬の場面を捉えた躍動感があります。
また、ギリシャ彫刻ばりの筋肉と肌の美しさは、一見の価値があります。
お互いの目線や体が向き合ってない中で、互いを対 比させる構図は珍しく、素直に上手いなぁと思います。


フランチェスコ・グアリーノ「聖アガタ」/1645年
ローマ時代に迫害されたキリスト教徒で、乳房を切り取られる 拷問を受けた聖女ということです。
見た瞬間、まず、痛い!血がにじんでるし・・・痛い!!
とインパクトを受けたところで、顔を見ると痛がるというより挑発するような目が、印象的です。
片方の目しか描かれてないですが、この目にすごい吸引力を感じます。
エロス?・・・ん~、貴婦人の肖像のような力強さでもないし。
プライドというか、気丈さを感じます。
この抑えた存在感は、表情と目から出てくるものなんでしょう。
見ていく中で、印象が変わっていくいい作品です。