久しぶりに恵比寿ガーデンプレイスの写真美術館へ行きました。
展示は、セバスチャン・サルガドの「アフリカ」
チラシを見てると、何か動物とかがメインでモノクロームな渋いやつかしらんと思ってたんですが・・・
フォト・ドキュメンタリーというもので、ルワンダやアンゴラなどの紛争地域や難民キャンプのものが多くありました。
すいません・・・動物だーいなんて軽い気持ちで行ったことを後悔・・・もとい謝罪いたします。
心に痛い写真が多かった。
基本的に女性と子供の姿が多かったんですが、少年兵やガリガリに痩せた裸の子供が砂漠を歩いてるのが印象に残ってます。
サルガドさんの写真は、世界報道写真展のようなジャーナリスティックなものと違って写真の持つ雰囲気がとても静かで、静謐な雰囲気があります。
その雰囲気が写真を鑑賞的なものにするので、若干、現実感を感じることが出来ませんでした。
報道写真だと内容に動きもあるし、ちょっとした雑味というか現実の色があるので、どこかの現実を切り取ったものと分かるんですが、サルガドさんは綺麗さがパッと目に入ってくるので画がキレイって視点で見てしまいます。
残酷な写真だと、まず、残酷さに目がいってそんな写真を見たってことで満足してるだけってことも多いですが、サルガドさんの写真を見てると快適な美術館で飢餓も紛争もなくのうのうとしてることに後ろめたさを感じてしまいます。
そんな写真を見てからなので、ガーデンプレイスのバカラのシャンデリアもライトアップも、正直、キレイだったけどキラキラしてるだけだなぁと、そこまで感動できませんでした。
毎年のことだけどあのバカラシャンデリアは、毎年作り直してるんだろうかと、ふと疑問に思いました。
さすがに使いまわしだろうけど、作り直してるんなら資源の無駄使いな気がしなくもない夜でしたw