下タ町風物誌
宮尾しげをの本〈2〉下タ町風物誌 (1984年)
1984年に発刊された本で、作者が東京下町の風俗や生活について、綴ったもの。
江戸っ子というものが田舎から移住してきた人たちと区別するために生まれていった経緯や、戦前・戦後の浅草界隈の人々の生活が説明されています。
2000年代に東京にやってきた小坊主が知りようもない歴史が書かれていて、とても勉強になりました。
日常生活にはまっている時には、歴史や文化に接することは田舎にいても都会にいてもほぼありません。
ただ、今を切り取った事象を目にしていくだけです。
目の前の事象だけを見ていると、イベント事として消費されていくだけです。
事象の背景には地域の歴史や祭りの由来、食べ物などにいろいろな経緯やつながりがあることも多いです。
もう小坊主もオヤヂですから、消費するイベントから関係性を意識した見方ができるようになりたいと思うときに、分かりやすく説明してくれるこの本はとても助けになります。
ザ・東京銭湯
月一の銭湯巡礼をしている小坊主にとって、銭湯の魅力を伝えてくれる良書でした(笑
関西にも銭湯はいろいろとありましたが、東京は銭湯が地域ごとに結構な数で残ってくれていて、楽しみが尽きません。
風呂の絵にしても、ペイント画にタイル画、定番の富士山から洋風画、独自路線と個性が豊かです。
最近は、ビル型に改築される銭湯も多いですが、唐破風屋根のある銭湯も少ないながら残っていて、彫刻の欄間?のある銭湯もあります。
細かすぎて見落としていることも多いですが、銭湯をみていくポイントを解説してくれていて、一度、行った銭湯にももう一度、見直しに行こう!と思わせてくれます。
ヨーロッパ各国気質
日本からみると、イギリス・ドイツ・デンマークといった西洋欧州は、国の位置は分かっても国民性については全くイメージが湧きません。
ベルギーなんかは国内に言語境界線があるとかで、フランス語系・オランダ語系と分かれているなど、分かっていないことが多すぎます。
ニュースをみていても、つい日本と同じ感覚で事件やイベントをみてしまいますが、本当は全く意味合いが違ってたりするのでしょうね。
この本では、イギリスなどの主要国からマケドニアやルーマニア等も含めた32か国もの国々の国民性について、教えてくれます。
一言解説に国民性をネタにしたジョークが、面白いです。
人種的にもゲルマン系から、アラブ系などいろんな文化や宗教が混在してる地域ですし、歴史もいろいろ。
隣国同士の関係や感情もいろいろらしく、日本にいては感覚的に全く想像できないことも多くありそうです。
日本と中国や韓国ではないですが、隣国同士のライバル関係や経済的なつながりなど、なんだかんだ言いながら歴史の関係は影響が大きいのですね。
パリでのテロ事件もあって、ここ数年はヨーロッパに行くことは考えられないですが、今のうちに本を通してでも国や性格の違いを知っておけば、旅行でもした時の楽しみが増やせそうです。
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