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Art倶楽部にて、円朝祭りの見学と『谷中七福神』を巡ってきました。
上が今回の散策の基となる予定ポイントマップ。
「台東ぶらり散歩 七福神めぐり」より |
1.東覚寺(福禄寿)
2.青雲寺(恵比寿)
3.修性院(布袋尊)
4.長安寺(寿老人)
5.天王寺(毘沙門天)
6.護国院(大黒天)
7.不忍池弁天堂(弁財天)
今回は35度にも迫る猛暑の中、約8kmを4時間で散策しました。
七福神自体は正直、全て回ることが出来ませんでした。
青雲寺~修性寺~長安寺~護国院~弁天堂の5箇所をめぐり、田端の東覚寺と日暮里の天王寺には行けなかったのが残念です。
やっぱり全てを回ろうとすると、午前中から行かないとダメですね(笑
とりあえず、今回は3つのポイントで広重の江戸名所百景を確認しつつ散策しました。
予定ポイントマップに、カメラマークがそのポイントです。カメラマークから、名所百景を参照できますので、興味ある方はご参照ください。
今回、確認した江戸名所百景は、諏訪神社~青雲寺~団子坂です。(上野公園内のものは、別の機会に確認することにして、今回はパスしました。)
日暮里諏訪の台 |
日暮里寺院の林泉 |
千駄木団子坂花屋敷 |
今はその雰囲気は全く感じられないけど、本来は諏訪神社の方からJR線の走っている方面を向けば、見渡す限りの田園と諏訪の台と言われるの高台から、筑波山や日光なども見ることが出来たらしいです。
「日暮里寺院の林泉」は青雲寺の境内を描いているそうですが、当時は日暮里エリアの寺院は花見寺や雪見寺といわれるなど、花樹や景色が売りで競って寺院内に林泉を造っていたようです。
「日暮里諏訪の台」の桜に続き、この絵にも枝垂れ桜が描かれていて、上野の寛永寺から続く花の彩のとても豊かなエリアだったと想像できます。
日暮里自体が新堀(にいぼり)から、「日ぐらしの里」というように「謂れ」が変わっていったほどに、江戸時代の人はここで夕暮れ時になるまで景色を楽しんでいたというので、よほど見ごたえのある景色が広がっていたのでしょうね。
谷中の七福神巡りも、江戸の中では最古ともいわれる歴史の古い七福神ということで、正月の行事として定着していたようです。
「千駄木団子坂花屋敷」は、ちょうど今の千駄木駅そばの団子坂下交差点あたりの風景を描いたもののようです。
この辺りは、高台のためかいろんな坂があったようで、諏訪神社の近くには富士見坂があり、団子坂上から根津神社方面に下る坂には汐見坂というのもあります。
どちらも坂上から富士山が見えたり、海が見えたということで名づけられたようですが、今のビル郡からはその面影は感じられないのが残念です。
当時は江戸城以外に高層建築などなかったので、あの程度の高台からでも十分に見渡せたのでしょうね。
今の自分たちは、スカイツリーのように無理やり高いところに登らないと、とても遠くを見渡すことなんて出来ません(笑
円朝祭り |
夏目漱石邸跡地 |
みかどパン |
旧安田庭園 |
当初の目的どおり、「円朝祭り」にも行ってきました。以前は全生庵だったのが参加者も増えてきて、安全のため開催場所が変わっていました。
開催場所が変わって、初の円朝祭りだったようですがなかなかの人出で賑わってました。
落語好きな人には、噺家の師匠方と触れ合える楽しいイベントです。
残念ながら自分はそこまで詳しくないので、「ひみつ堂」で食べられなかったかき氷を、円朝まつりの屋台で食べさせてもらい一服いたしました。
「ひみつ堂」は前から行ってみたかったので、今回、行ってみようと張り切ってたのですが・・・
行列が出来るどころか15:00頃の段階で19時まで予約がある!なんて、驚きの余りあっさり諦めました(笑
カキ氷に予約が必要で、しかも食べられるのが夜中ってどういうことでしょうか・・・いや~、そこまで美味いんだろうか・・・
試してみたい人の心に付入る悪徳カキ氷屋め!
などと負け惜しみを呟きつつ、先へ進みました。
円朝まつりの会場でなくなった全生庵は、かつての人出が嘘のような静けさで、落差の大きさに驚きです。
境内に良い風が吹いていて、とても心地よかったです。
「みかどパン」は名前は知っていましたが、見るのは初めて・・・渋すぎる雰囲気にノックアウトです(笑
この溢れんばかりのB級なオーラに、ひれ伏さざるを得ません
その側のヒマラヤスギも立派です。
正直、みかどパンの店内に入る勇気はなかったので、写真を撮って満足です。
そんなこんなで、猛暑の中なんとか不忍池弁天堂までたどり着き、今回の散策を無事に終えることが出来ました。
次は、上野周辺で湯島天神に旧岩崎邸庭園、寛永寺関連を回ろうかと思います。
狭いエリアですが、湯島天神や寛永寺に関する広重の江戸名所百景もあるようなので、また、浮世絵を見つつ散策してみたいと思います。
<参考図書>
広重の大江戸名所百景散歩
もち歩き 江戸東京散歩(切絵図・現代図で歩く)