両国の江戸東京博物館へ「写楽」を見に行ってきました。
http://sharaku.exh.jp/
ギリシャのコルフ島で写楽の肉筆画が見つかって、日本初公開とかいうので見てきましたが、写楽以外の喜多川歌麿、鈴木春信、葛飾北斎などの版画、浮世絵の流れにそった展示で、浮世絵の変化や流行を見ていくのによく考えられた展覧会でした。
なので、作品の数は多かったですねー。
もう、途中で流し見にしようかと何度も思ったくらいですw
だけど、どれも保存が良くて色がとても鮮明に残ってました。
結局、1時間半くらいかけてじっくり見たけど、さすがに足が痛かった・・・
巨匠に学ぶ配色の基本とか、巨匠に学ぶ構図の基本とか読んでみたので、一生懸命、色を見ましたよー。正直、疲れた。
http://www.bk1.jp/product/03085639?t=T
「風流夕涼三美人」や「新吉原之景色」など連作物があり、女性の着物がとても良いデザインしてました。
なんというか、色使いが秀逸だと思います。
どれも柄のデザインが違い色を区分けした強調の仕方が上手でした。
遊女が描かれたものが多かったので、襦袢が緋襦袢とやらで赤が目立つんですが、顔の下にすぐ赤が来ることで、顔が引き立つし上着?の柄との対比にも効果あるようでした。
正直、描かれてる女性の顔はどれも同じに見えちゃうんですが、着物で個性が分かれてるようでいろいろ妄想させてくれますw
歌舞伎の役者絵もありましたが、こちらは役者の顔ですぐ誰か分かるようにしなきゃならんようで、どれも凄く顔に個性がありました。
ブロマイドなので、誰かすぐ分からないと失敗作なんでしょうが、どの役者も味のある良い顔してます。
顔や衣装、立ち姿などで歌舞伎のどの場面か分かるようになってましたが、体の表現はところどころ無茶してるというか、デフォルメかけてるのが多かったですね。
ま、姿を正確に写取るなんて事よりも、ドラマ性のある描写が大事なのでしょう。
その辺りは、西洋画とは全然違うんだなと感じます。
何か絵に重量感というか、重力を感じないんですよw
ある意味、その軽快さが魅力なのかもしれないですね。