絵付け中はもっと華やかになると思った『うさぎと月』の皿が@陶芸

下絵付け時

久しぶりに皿が1枚、完成しました。
ちょうど、秋ごろに作っていたのでうさぎと月で中秋の~を気取っていたところ・・・完成が結局、年明けになるという。
本焼きのタイミングが年末にかかってしまいズレてしまったのもあり、仕方ないですね。
正直、急いで作ってないので、完成時期はいつでも良いんですが(笑
今回は、ウサギの下の紫の草の部分の色がどう出るか心配していました。
絵の具に紫がないので、絵の具を混ぜて紫を作っているので、焼き上がりまでどう発色するか分からないのです。
今回は赤紫な感じで出てくれて、まあまあ良かったと思います。
紫がそのまま出ていると、また、違った雰囲気になったとは思いますが。
本焼き後

後は月と雲の水玉の部分がまあまあ明るく出てくれました。
ところどころ、本当は白色も入れていたのですが、残念ながらこちらは上手く発色せず・・・
これは、前の四季皿を作ったときに、竹に雪をあてたときも同じ結果になってしまったので、透明釉で白は難しいです。
とりあえず、全体的に落ち着いた雰囲気に収まったかなと思います。

一番下のものは、今、制作中のものです。
こちらも花がメインで、だいぶカラフルにしてしまってますが、色同士が殺しあわなければ良いなぁと思いつつ、色をたくさん入れてしまっています。
裏面にも花を描いているので、花だらけになるんですが・・・
こちらは、完成までまだまだ時間がかかりそうです(笑
制作中

リヒテンシュタイン展@国立新美術館 レビュー

リヒテンシュタイン展@国立新美術館へ行った記録です。
混み具合   辛 い/1・2・③・4・5/快適
作品の数   少ない/1・2・3・4・⑤/多い
面 白 さ つまらない/1・2・3・4・⑤/面白い

リヒテンシュタインという貴族が今も現役で、ウィーンに侯国として今も現存していることを恥ずかしながら知りませんでした。
展覧会にはリヒテンシュタイン家の簡単な歴史が説明されてましたが、神聖ローマ帝国時代から続いていて、美術品をコレクションすることで侯国の存在を認められるまでになったというのが、すごく不思議な縁をもった一族なんだなと思います。
個人的には美術の蒐集なんて、道楽や趣味みたいなものという印象があるんですが、リヒテンシュタイン家は違います・・・侯国の主は代々美術の蒐集と保護に努め、目利きであるべし!
家業に精を出し、勤勉に努めよ!と同じ意味合いで、美術コレクターに努めよ!って言っているので、スゲー家訓ですよ(笑
でも、美術コレクションに努めることで、ハプスブルク家の重臣として出世し、神聖ローマ皇帝から「あなたのコレクションを見せて欲しい」なんて手紙をもらうまでになるんだから、どこから道が開けるか分かりませんね!

とりあえず、今回、印象に残った絵画等を見てみたいと思います。
ヨーリス・ファン・ソン
「倒れた水差しのある静物」

今回の展示でまず、面白かったのは「バロック・サロン」という一室が作られていて、リヒテンシュタイン家の美術品が展示されているウィーンの「夏の離宮」を模した部屋です。
「夏の離宮」では、美術品が建物の装飾や調度品と調和するように配置され、空間全体で美術品の存在を表現する形をとっているそうです。
単に絵画を並べるだけではなく、天井画もあるということで、その天井も再現されていました。
ここは、部屋に入った瞬間に、おぉ!とこれまでと明らかに違う空間のオーラに一瞬、圧倒されました。
美術品の発する空気の濃密さを、肌で感じることが出来ます。
この部屋の美術品には、キャプションがついておらず題名なども表示されていません。
そのため、入口で入手する「バロック・サロン」専用の解説を片手に、美術品と資料を見比べながら鑑賞することになります。
絵画以外にも素晴らしい調度品も展示されており、まさしく”サロン”と呼ぶに相応しい空間です。
ウィーンの「夏の離宮」は、1807年から一般公開されていたようですが、第2次世界大戦時に戦火から美術品を保護するため、美術品を侯国へ移送し保管していたとのことです。
それから、66年後の2004年にやっと、再び「夏の離宮」での美術品の一般公開が再開されたということで、これまた歴史の流れを感じ、展示品を見る目が変わります。
で、この「倒れた水差しのある静物」は、「バロック・サロン」の入口近くに展示されていて、今回の展覧会でまず最初に魅力を感じた絵画です。
画像だといまいちなんですが、実物は水差しや果物の質感が素晴らしく、水差しの金属を表現する技術の高さに目を奪われます。
また、果物の瑞々しさも艶やかで、イチジクの粒粒が本当に1つ1つの粒に存在感があり、完成度の高さにしばらく動けなくなるほどです。
クリストファーノ・アッローリ
「ホロフェルネスの首をもつユディト」
ルーベンス
「クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像」


「ホロフェルネスの首をもつユディト」は、一瞬、サロメ?と思ったんですが、題名が全く関係ないので・・・ホロフェルネスって誰?というところから、始まりました。
後でホロフェルネスを検索したところ、旧約聖書の話の一説のようですね。
鑑賞時は内容が分からないままだったんですが、まず首をもつユディトの目と表情に集中しました。
何かこうあっさりした感じがあるんですが、恍惚とした(自分には荘見えるのです)目に惹きつけられてしまうのです。
ルーベンスの「クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像」も、活き活きとした表情が素晴らしいです。
このクララは、この肖像が描かれてから、12歳頃に亡くなってしまったようですが、この絵画からはクララへのルーベンスの愛情を感じずにはいられません。
絵画が描かれていた頃は、幸福に満ちていたのかなと想像します。
ピーテル・ブリューゲル2世
「ベツレヘムの人口調査」
この絵が描いているのは、1607年ごろのベツレヘムの様子だそうですが、左下に集まっている人たちや湖を歩く人たちの姿に、当時の風俗がよく描かれていて見ていて飽きません。
氷の上をソリみたいなもので滑っている人もいれば、喧嘩している人もいるし、火に集まって暖をとっている姿や鳥をさばくところなど、中世の生活感があふれてて、人々の生命力を感じます。
レンブラント
「キューピッドとしゃぼん玉」

レンブラントの「キューピッドとしゃぼん玉」・・・これも面白い絵画で、最初は可愛いキューピッドがしゃぼん玉をもってて、愛らしい絵だなと思いきや。
キューピッドは愛を表し、しゃぼん玉ははじけて消える儚さを。これを二つ合わせると、愛の儚さを表すなり。
絵の印象を裏切る題名に、こころ揺さぶられます。
マヂッスか?ってのが、まず思い浮かんだ感想です。(笑
フランチェスコ・アイエツ
「復讐の誓い」
フリードリヒ・フォン・アメリング
「夢に浸って」


女性を描いた絵を並べてみましたが、それぞれ特徴的な描かれ方で、こうして比べてみると目力の違いに驚きます。
左の「復讐の誓い」は、左の女性の目に題名そのままの憎しみを感じざるを得ません。
なかなかこういった負の感情をストレートに表現した絵を見たことが少ないので、印象深いです。
決意溢れる心が、あますところなく目に表現されてますね!
表情以外にも黒いレースの表現が巧みで、背景を透過しつつレースの存在をシッカリと描き出す技術に脱帽です。
それに対して、「夢に浸って」の目の表情・・・これもまた、目の前のものを映しておらず、想い描く心の世界に飛んでいる表情が、よく出ています。
ただ、こちらも空想とかそういう夢より、想い描く夢を実現していこうという静かな意思の力を秘めた表情のように見えますが、人によっては違った見え方がするかもしれません。
フリードリヒ・フォン・アメリング
「マリー・ルランツィスカ・リヒテンシュタイン
侯女2歳の肖像」
「豪華なジョッキ」

「マリー・ルランツィスカ・リヒテンシュタイン侯女2歳の肖像」は、展示も終わりの頃に鑑賞したものですが・・・この愛らしい表情にノックアウトです。
ホホと目の満ち足りた表情!・・・これが全てです。
他に言うべきことは、何もありません(笑
絵画以外にも多様な調度品が展示されてましたが、世界一高価な象牙の美術品の一つということで、「豪華なジョッキ」が異様な存在感を発してました。
象牙から彫りだしたものなんでしょうが、豪華だけど一種の異様な姿に全く触りたいという気が起こりませんでした。
何でだろう・・・少し気持ち悪かったかな?
「貴石象嵌のチェスト」

「貴石象嵌のチェスト」、これは物としての使い方はしないんでしょうが、1620年頃のものだそうでチェストの周囲に描かれた風景や人々の姿から、当時はこういう風景や生活が広がっていたんだろうなと想像を膨らませてくれる刺激に満ちていました。
さすがに現代の加工技術と比べると、全体としてモッサリした雰囲気を感じてしまいますが、描かれている絵の素朴さと色使いに落ち着いたアンティークの品の良さを感じます。
鑑賞時間は2時間つかったのですが、本当にあっという間の2時間で、じっくり見ることが出来ました。
入口付近は混んでますが、奥へ行けばさほどの混雑もなくスムーズに鑑賞することが出来ます。
展示方法にも工夫が凝らされているし、満足度の高い展覧会だとお勧めします。

メトロポリタン美術館展@東京都美術館 レビュー

メトロポリタン美術館展@東京都美術館へ行った記録です。
混み具合   辛 い/1・2・③・4・5/快適
作品の数   少ない/1・2・3・4・⑤/多い
面 白 さ つまらない/1・2・3・④・5/面白い

ゴッホの「糸杉」が初公開されるということで、楽しみにしつつ行ってきました。
また、メトロポリタン美術館にもいつか行ってみたいと思っていたので、今回はその予習と思って、期待に胸をふくらませながら鑑賞しました。

今回の印象深かった作品です。
東京都美術館
メダブスとカミラを描いた皿

「メダブスとカミラ」って、詳しい出所は分からないのですが、この色使いが鮮烈でとても印象に残っています。
陶芸で絵付けをしていると、こういう絵が描けるようになれればなぁというのと、この筆使いの緻密さに感動します。
陶芸だと、土が軟らかいので平面に土を延ばすのが難しいんですね。
ただ平たくしただけだと、単なるプレートになってしまうし・・・
でも、いずれは磁器にもチャレンジしてみたい。
ハイビスカスとオウムの窓
冬の寓意

「ハイビスカスとオウムの窓」は、ルイス・コンフォート・ティファニー(チャールズ・ルイス・ティファニーの息子)によるデザインです。
これもオウムの羽の表現が素晴らしい。
ガラス製なので、裏面から光でも当てればより色鮮やかに見えると思います。
これを部屋の装飾として、使える家は限られるでしょうが、絵画のように壁にかけてリビングにでも展示したい。
「冬の寓意」(ジャック・ド・ラ・ジュー)は、画像が小さいので分かりにくいと思いますが、実物は冬の冷気を感じられるくらい、題名どおりの季節感を表現した絵でした。
くすんだ太陽といい、中央の女性像の質感の冷たさといい、引き締まった雰囲気が見事です。
糸杉
音楽を奏でる男女の羊飼い

さて、今回のメインであるゴッホの「糸杉」です。
自分が見に行ったときは、何故かこの絵の前にほとんど人がいなかったので、じっくり見ることが出来てラッキーでした。
病気療養中に描いた7作あるシリーズの1つらしいです。
いつもの盛るかのような厚塗りの筆使い。
これが、樹木の上へ燃え立つかのような存在感と勢いを感じさせます。
糸杉の緑に対して、空の青さが対比色になってお互いを引き立てているように思います。
油絵ってこう塗り重ねることで、多層的な表現が出来るところが羨ましいし、魅力ですね。
「音楽を奏でる男女の羊飼い」は、羊毛と絹で織られた239×292cmもある大きなタペストリです。
今回の展覧会は、絵画以外にもタペストリや写真なども多くメトロポリタン美術館の多様な展示の一端を垣間見ることが出来ました。
南ネーデルラントは、今のベルギーに当たるらしいですが、この緻密なデザイン!!
完成度の高さが、ある種の品格を感じさせるほどです。
これだけ草花が描かれているのに、それぞれに存在感がありながら全体のバランスが壊れていないところに技術の高さを感じます。
また、タペストリということで、織られた糸が絵画とは違う立体感と色合いを表現しています。
ヴェネツィア・サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂
草取りをする人々

カナレットの「ヴェネツィア・サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂」とジェール・ブルトンの「草取りをする人々」です。
カナレットはカメラ・オブスキュラという初期のカメラを使用して、下書きを描いていたそうですが、このカチッ!とした遠近感に、写実性はカメラ・オブスキュラという「技術」による効果を想像するに十分です。
美術館へ行き始めた頃は写実的な絵画が好きで、現実を如何に写しとるかという絵の技術に感動していました。
正直、カメラのない時代に目に映る姿を形にする方法は、絵画が主なものだったことを考えると、カメラ・オブスキュラから始まるカメラの与えた影響は、とても大きかったはずです。
絵画の技術がどれだけ巧みでも、目に映る形を写し出す機能はカメラの方が優れているし、この段階から絵画に独自の表現を与えていくかという試行錯誤が必要になってきたのだと思います。
ジュール・ブルトンってよく知らないんですが、こういう田舎絵は田舎者の心にグッ!ときます(笑
特にこの夕焼けのあかりが、1日の終わりと働く姿の美しさを際立てます。
どうでもいいことですが、自分は朝焼けより、夕焼けが好きです。
マーセド川、ヨセミテ渓谷
日の出

最後はアルバート・アミスタットの「マーセド川、ヨセミテ渓谷」とクロード・ロランの「日の出」です。
アミスタットはアメリカの作家の作家で、1800年代のものになります。
この切り立った岩の感じに、しばし目を奪われました。
クロード・ロランの「日の出」と比べると、この絵の中の空気の違いが面白いですね。
「ヨセミテ渓谷」の澄んだ空気に対して、「日の出」の濃密さ
題材が違うし地域も違うので当たり前なんですが、絵画はどれだけ見ても奥が深くて、常にいろんな発見や感動するポイントがあって、美術鑑賞は止められないですね(笑。

意外と人気があった水玉~なポップなお皿@陶芸



皿の新作が出来ました。
途中、3枚を素焼きまで進めていたので、間が
空いてしまって時間がかかったけど、まずは
1枚目が完成です。
皿の形には特徴ないけど、大き目の皿に絵付
けをしてみたかったので、3枚分、楽しみです。

最初、こういうイメージにしようと決めていかな
かったので、黒地に赤で線を描こうかとかもう
少し落ち着いたものを考えていたのが、なぜか
こんなポップなモノになってしまいました。
本当はもっとシンプルにいきたいんですが、絵
付けを始めると、もっといろんな色を使いたいと
いう想いが強くて、なかなか赤・黒とか青呉須
のみ!と潔く思い切れないんですね。
せっかく作ったんだから、もっと多彩にしたいと
いう誘惑に勝てるようになりたい・・・

一番最初に筆を入れたのが、下の青線の部分
で、まずここに線を入れるのに悩んだ(笑
格子状に線を入れるか、丸にするか・・・モチー
フを決めていかないと、こういうところから悩む
んですね。
線を入れてからも、空いた空間に何を描くかが
なかなか出てこず、正直、水玉に逃げた感じが
あります。
結果的には、線と丸の抽象的なイメージにまと
まったかなと思うけど、軽く花や鳥などの動物、
デザイン的なものも描ければ良いのだけど、
イメージのストックが少ないのが弱点ですね。
こういうのは、もっと描く練習をしないとなと感じ
るところです。
元ネタもないのに、イメージを形に出来る人は
羨ましいです。技術的な修練も関係してると思
いますが、パターンの積み重ねですね。

最後の写真は、今、進めている2枚目の皿の
絵付けです。
これも黒地に金でウサギや月、雲を描いて蒔
絵的なイメージを持っていたんですが、そういう
方向にいかず、ポップな感じになりそうです。
ウサギの下の草は、濃いピンクで絵付けをして
みたので、これが焼き上がりでどう発色してくる
か・・・上手く全体をマッチしてくれば良いんです
が、少し心配なところですね。

3枚目の皿は、それこそ先にイメージを固めて
もっと細かい絵に挑戦したいと思っています。
完成は年明けになりそうですが・・・
気長にボチボチと続けて生きたいと思います。




八ヶ岳(赤岳) 1日目

標高
GPS記録


10月の初めに、八ヶ岳は赤岳登山へ行ってきました。
山小屋泊まりの登山は始めてですが、一人ではなかなか行くこともないので、誘われるまま行ってきました。
登山の経路は、新宿駅~茅野駅~タクシーで、美濃戸口へ
美濃戸口から行者小屋を経由し、赤岳山頂小屋を目指します
登山としては天気は快晴で、言うことなし!
登り始め
看板
苔②

登り始めの地点は標高1500mで、紅葉はあまりありませんでした。
ただ、八ヶ岳は苔が有名だそうで、写真のとおり登山道の周りは苔の庭のようになっています。
この緑に満ちた風景は、とても瑞々しくて生命力を感じますね!
標高の図にあるように、登り始めはゆるやかな登りでさほどキツクもなく、ハイキング気分で進むことが出来ます。
川やちょっとした岩場もあり、広々とした開放感を味わいながら進むことが出来るので、八ヶ岳も余裕か?などと勘違いできます(笑
行者小屋 近く
赤岳山頂へ

しかし、余裕ぶっていられるのもここまで。
行者小屋を超えたところから、森の向こうに赤茶けた地肌をあらわにする赤岳が見えてきます。
行者小屋に着いたときは、今日中にあそこの頂上まで行けるのか?と、すごく遠くに見えてたんですが・・・
とりあえず、前へ前へ進むと、写真にある急勾配の階段が出てきます。
この階段がキツイ!!一段一段の高さがあって、急勾配・・・標高2500mあたりから一気に上昇が始まります。
それまでの余裕はどこかに吹き飛んで、ヒーヒー言いながら登ることになりました。
赤岳山頂へ②
山頂への岩場

階段を登っていくと、森林限界が標高2500mあたりだそうなので、もう周囲は岩場になってきます。
標高3000m近くの登山は、富士山登山以来なので、こういう風景はとても新鮮です。
やっぱり普段のハイキング登山とは、景色がまったく違うので、感動!
ここまで来ないと見られない景色があるというのが、登山の魅力かなと思っています。
まぁ、この岩場がまたキツイんですが・・・
赤岳頂上
赤岳山頂小屋

もうイヤだ!!と叫びそうになりながら、何とか山頂に到着です。
標高2899mということで、3000mにはちょっと足りません。
が、達成感は十分です。
そんな山頂にポツンとあるのが、赤岳山頂子屋。今回の宿泊先です。
パッと見た感じでは、300人も宿泊できそうに見えないのですが、中に入ると3階もフロアがあって、部屋の中は2段ベッドになっているので、詰め込めばかなりの人数を収容できるようです。
山頂小屋内
夕食

ここが今回の宿泊ベッドで、自分は上段で寝ました。
特別、男女別にしたりとかそういうのもなく、シンプルに寝る!ってだけのところが山小屋らしくて良いです。
まぁ、正直、寝るのは難しいですが(笑。
夜は寒いかと思ったんですが、人の熱気で窓が曇るくらいに暑くなってしまいました。
自分がちょっと風邪気味だったって言うのもあるかもしれませんが。
何とか無理やり寝て、明日に備えるよう努力しましたよ。
消灯が20:00で早いなぁ~って感じたんですが、起床が5:30くらいになるので、20:00消灯でちょうど良いのかもしれませんね。
夜中に目が覚めたので、星を見に外に行ってみたところ、星空はとても綺麗でした。
カメラがコンパクトデジカメだったので、星空を綺麗に撮影できそうになかったので写真はありませんが、遮るもののない星空は素晴らしかったです。
ただ、今回の山小屋で残念だったのは食事・・・夕食も朝食もちょっといまいち
米だけ詰め込んで、お腹を膨らませたって感じで、満足感はなかったです
他の山小屋であれば、食事も気合入っているところもあるそうで、赤岳展望荘などは食事が美味しいと聞くので、次に八ヶ岳に行く機会があれば、展望荘を利用してみたいと思っています。

東京earthride2012

だいぶ間があいてしまいましたが、東京アースライドに今年も参加しました。
下が今回の履歴です。

より大きな地図で earthride2012 を表示


距離的には約50km程度です。 ただ、当日は午後から晴れそうという予想でしたが、朝は雨雨雨・・・
当初の出発時刻から1時間ほど遅らせても止む気配がなく、一時は参加取りやめにしようかとも思ったんですが、なぜかカッパ着て行っちゃえばいいかな~なんて気になったもので、カッパ着でGO!しました。
ただ、ロードバイクを雨にさらしたくなかったので、クロスバイクで参加です。
今年のチェックポイントは①上野公園②代々木公園③芝公園④皇居の計4箇所と、去年よりだいぶ減ったのでそれもクロスバイクで行く気にさせてくれました。
第1CP 上野公園
第2CP 代々木公園

まずは、近場の上野公園へ!
今回のアースライドは各チェックポイントで、地方のご当地グルメがもらえるってことで、ここでは北海道富良野のグレープジュースが出ました。
だいたい、バナナと水しかもらえないので、たまにはこういう趣向を変えたものがあると嬉しいですね~
ここでは雨脚が弱まったとはいえ、まだまだパラパラとあめが降っていたので、自分は全身緑のカッパ着だったんですが、他のチャリンカーの皆さんは普通にサイクルジャージだったりして、寒くないのかなと勝手に心配してしまいました。
ここからは、一番遠くにあるチェックポイントを目指すってことで、代々木公園へ向かいます。
渋谷方面へ行くときは、自分は溜池山王のあたりから六本木を通過して表参道から代々木公園へ向かったのですが、他に坂を通らなくて良いルートはないものでしょうか?
六本木の坂の辺りで、いつも嫌になってくるんですが(笑
とりあえず、代々木公園でのご当地グルメは、沖縄のサーターアンダギーです。
このほのかな甘みが、疲れと寒さに痛んだ心と身体を癒してくれました。
第3CP 芝公園
第4CP 皇居

代々木公園を後にして、次は芝公園へ。
芝公園へは下りだったというのもあって、近くまですぐに行けたんですが、チェックポイントの場所が分からずウロウロさ迷ってしまいました。
ここでは、金沢銘菓を食べたんですがこれがなかなか美味い!!(写真の金沢煎餅ではないほうです)
フワッと口中で溶ける感じで、甘みも上品なものでした。
で、最終ポイントだー!と勢い込んで向かった皇居での、ご当地グルメが宮崎のみかん・・・
たしかに美味しいのは美味しかったけど、みかんか~
ちょっと残念な気分に浸りましたが、とりあえず、今年は全てのチェックポイントをクリアできたってことで、満足できました。
ついでに、こんな雨だから参加者も完走者も少ないので、抽選に当たる確立が上がったに違いない!という黒い腹づもりのままに、お台場へ向かいます。
ゴール会場
お台場

で、お台場に到着したんですがこの頃には天気予報どおり、雨も上がって青空が見えてきました。
走り終わった後で、寒さに震えながらイベントが終わるのを待つよりは良いのですが、もうちょっと早めに晴れてほしかったなぁ。
雨のせいか去年よりは参加者も少なめな感じで、茨城からママチャリで自走してきたとかいう気合の入った人もいなかったので、残念です。
来年も参加できれば、やはり晴れたところで、いろいろ無茶する自転車人を見てみたいですね(笑
完走者へのご褒美抽選会の結果ですが、石垣島アースライドのチケットは残念ながら外れましたが・・・お台場アクアシティのクーポン1,000円が当たりました!
何も当たらないよりは良いけど、クーポンか・・・ってことで、ちょっと残念。
だって、お台場アクアシティなんていかないんで、使う機会がなさそうなんですねぇ
グラサンが欲しかったなぁという勝手なことを思いつつ、今年のアースライド参加は無事に終了。
また、来年も参加したいと思います。
去年は参加賞でTシャツがもらえたから、来年もそういうのが欲しいな(笑

塔ノ岳登山

塔ノ岳へ登山に行きました。
塔ノ岳は大倉からのルート(鍋割山からのルートもあり)、ヤビツ峠からのルートがあります。


今回は塔ノ岳の人気ルートで、展望が素晴らしいというヤビツ峠からのルートを選びました。
前日の天気予報だと曇りになっていたので、少し天気が心配だったけど予定通り決行!
にもかかわらず、携帯のアラームがならず電車に乗り遅れるという痛恨のミス。
ついでに到着後も登山口を間違えるという、ミスをしでかしました。
いやいや、事前の予習はちゃんとしないとダメですね・・・要反省です。
 そんなこんなで、何とか登山を始めたところ霧雨のような雨が降ってきました。
歩き始めたバッカリやんか!と悪態をつきつつ、レインウェアを装備。
途中、雨脚の強くなったりしたため、ザックカバーを使ったりとなかなかトレーニングにおあつらえ向きの厳しい登山になりました。
塔ノ岳
行者岳ちょい手前

おかげで、左の写真のようにガスで周囲はまったく何も見えない状態です。
いや~、あそこまで何も見えなくなるものなんですね。
展望の素晴らしいことで有名な塔ノ岳なのに、展望を楽しむことは全く出来ませんでした。
歩いている数メートル先も、白くて見えないんで、まだ分岐の少ないルートで初秋で良かった。
これが、冬山だったりしたら、ちょっと泣きそうになるw
ま、一部、ガスの切れ間があって展望を垣間見ることが出来たんですが、本当はあれか尾根のところどころで大パノラマで見られたのかと思うと、今回の天気は残念でならない。
紅葉の時期に、ぜひ、もう一度、再挑戦したい!
クサリ場
小鹿

この塔ノ岳のヤビツ峠からのルートは人気コースだけあって、いろいろバリエーションに富んだ面白いコースです。
登山口からの林道のような静かな道が続いたと思えば、写真のようなクサリ場があって、なかなかのスリルが味わえます。
登りも階段に岩場もあって、キツイ傾斜もあるし、正直、初級ルートか?とガイドブックを疑うキツさでしたよ。
ヤビツ峠のバス停は発着数も少ないので、帰りを便利にしようと思えば大倉へ下山しないとならないのですが、そうすると一種の縦走になって15~17kmは歩くことになります。
初級というとハイキングコースのようなイメージを抱く人もいるかもしれませんが、立派な登山でした。
経験ない人は一回で、山が嫌になってしまうんじゃないかと思うくらいです。
前段階で陣馬山~高尾山を縦走しておいて良かった!と素直に思いました。
ペース早めで登ったせいもあるかもしれないけど、頂上付近ではちょっとバテ気味になってしまった。
山頂 ボス鹿
ラーメン

頂上にはそんなこの辺りのボス鹿らしい鹿が、ジーっと立ってました。
途中、小鹿と母鹿にも会ったし塔ノ岳は鹿が多いんでしょうね。
野生の鹿を間近に見ることが出来て、疲れも吹っ飛ぶくらいです。
が、本当に自分の疲れを飛ばしてくれたのは、写真のカップヌードル!
2リッター持参した水も頂上に行くまでに飲み干してしまったので、塩分もかなり失ってしまっていました。
そんな塩分補給にピッタリのカップラーメン。
普段はスープを飲むことは少ないのに、今回はほとんど飲み干してしまった。
このラーメンがないと、今回は乗り切れなかっただろうな~。
頂上もガスがかかってて、何も見えなかったけど、本当は360度のパノラマの広がる景色が見られるんだろうなといいう状態でした。
下山は同行者にストックを借りて、初ストックを経験!
下山のときは確かに膝への負担が、軽減しました。
次の八ヶ岳までに、ゲットしておきたいな。
下山後は鶴巻温泉に行きたいとも思ってたけど、風呂の用意が不十分だったので、今回は諦めて普通に帰宅。
しかし、次の日の太ももの筋肉痛が半端ないです。
軽く歩くだけで、ズキズキくるんで相当に筋繊維にダメージがあったようです。
回復すればそれだけ、筋肉が付いてくれるんでしょうが、八ヶ岳には3週間も間が空くので、元に戻ってしまいそうw
八ヶ岳は山小屋に1泊の予定なので、次の日の足がこうだと辛いなぁと嘆いてしまいます。
とりあえず、水泳にジムで筋力と体力が落ちないよう注意しましょう。