展覧会レビュー、怖い絵展@上野の森美術館

展覧会:怖い絵展
鑑賞日:2017年11月
美術館:上野の森美術館

・企画の勝利!、話題性十分で大人気・・入館まで140分
・普段、目にする機会の少ない画家の絵も多く、企画から選別された絵はいろいろ解釈できて楽しめた
・神話~怪物~現実~歴史とテーマに沿って絵が展示されていて、少しこじつけな所も感じつつ、解釈によって絵の見え方も変わるため、解説の力は大きい
・セザンヌの「殺人」という「死」をテーマとした絵があり、とても意外な絵を描いていることに驚いた
・目玉である「レディ・ジェーン・グレイの処刑」は予想より大きな絵で、緻密な描写もあいまって迫力ある絵画
・死や恐怖の表現には、死の場面を描くものから怪物をそのまま描くもの、暗示によって表現するものまで様々。どんな表現に死や恐怖のイメージを抱くかは、受け手のチャンネルにも多様性があり、自分との対話にもなる

〇今回の一品(お気に入り)
ギュスターブ=アドルフ・モッサ『彼女』
男を食う女・・マンイーターを表現したモノ
裸身に描かれる強いエロスと、死体の山・・エロスと対照的な冷たい眼差し。インパクトある

〇展覧会チラシ