2013年7月6日

世界報道写真展2013@東京都写真美術館 展覧会レビュー




毎年、見に行っている「世界報道写真展2013」へ行ってきました。(6月8日~8月4日)

混み具合   辛 い/1・2・③・4・5/快適
作品の数   少ない/1・2・3・④・5/多い
面 白 さ つまらない/1・2・3・4・⑤/面白い

その年代毎に、世界でいろいろな出来事が起こっているのを改めて確認することが出来るので、いつも楽しみにしています。
中には、衝撃を受ける重い写真もありますが、そこも魅力の一つだと思っています。
展示されていた写真や展示されていなかった写真も、ここ(Word Press Photo)で見ることが出来るので、見逃した方やもう一度見たい方は、見てみてください。
また、この写真をどんな人が撮影したのか?も、このサイトで確かめることが出来るので、同じ写真もまた違った見方が出来るようになるかもしれません。
PCの画面で見るのと、大判で実際に自分の目で見るのとでは、受ける印象も影響も全然違うので、基本的には実際に美術館で見て欲しいです。

自分が印象的だった写真は、こちらです。
GAZA BURIAL
イスラエルからのガザ地区への空爆で、3人の子供がなくなった際の葬式?の写真だそうです。
展示会場の一番、最初に展示されている大判の写真です。
とても緻密で大きな写真だったので、最初、まるで絵画のように見えました。
こういう場面をどうやって正面から、捉えたんだろうかといろいろ想像しましたが、空爆の現状を知らせるためあえて撮影させたものかもしれませんね。
画面の中の人たちの想いが、率直に出てて正面からぶつかってくる感じです。

AT THE DANDORA DUMP 
ケニア、ナイロビにあるアフリカ最大のゴミの集積地ということで、ここではゴミを漁って生活せざるを得ない人が集まってきて、健康被害のリスクを抱えながら生活しています。
写真の女性は、ゴミを漁る生活をしながら、唯一の楽しみはゴミの中から見つけた本を読むことだそうです。
本を読む楽しげな顔と、背景や衣装の対比に眼が離せなくなりました。
ゴミを漁る生活をせざる得ない環境と、読書する楽しみ・・・生きること・生活について考えさせられます。

JOY AT THE END OF THE RUN
スマトラでの牛祭り?の写真です。
二頭の牛のシッポを素手でつかんで、裸足で泥場の中を牛を走らせて、距離を競うとか。
力強さに満ちたエネルギッシュな写真です。

PEOPLE OF MERCY 
セリフが印象的でした。
「2年前に右目の視力を失い。左目も半分ほど見えない。自分は前向きな人間だが、失明して仕事が出来るか・・・生きるために闘っている」

MIGRANT SEX WORKERS
海を越えて、ナイジェリアからイタリアで売春婦として生活する女性が大勢いるとのこと。
イタリアというと、ローマ・フィレンツェを始めとした世界中から観光客が集まる文化と歴史に満ちた国という印象がありますが、一つ脇へ目線を変えると劣悪な環境で性産業に従事するしかない女性の現実が同居していることに驚きます。

これ以外の写真にも、心を動かされるモノがたくさんあるのですが、まだ、見ていない方はぜひ自分の目で展示を確かめて欲しいです。
写真は、その場の一場面を切り取ったもので、もっと全体を見渡せる肉眼で見た場合では、実際の印象は全く違うはずですが、撮影者の伝えたかったモノが何だったのか。
何を伝えようとしているのか?それを解釈するのは、見る人それぞれで色々な想いを抱くと思います。
人は同じモノを見ても、同じように解釈することもないし、似た感想を抱いても、そこへ至る経路や自分への取り込み方は、全く違います。
絵画と違って、印象がダイレクトに伝わってくる分、写真は見る側に、強い心の動きを与えてくれます。
その分、見た人それぞれで写真の感想から、抱いた想いなど、いろいろ話す機会になると良いですね。

世界報道写真展2012は、当然でしょうが東日本大震災に関するものが多く展示されていました。
エジプトのムバラク政権崩壊に関するものや、リビア内戦も大きな出来事でしたね。
こうみると、最近は本当にあっという間に1年が過ぎていきますが、毎年毎年、必ず大きな出来事があって、世界に変化が起きていること。
今までも、これからも目にする機会のない”世界”を見られるのは、貴重な機会だなと感じます。
ホンの1年の間に、どれだけの変化があり、また、その変化が自分から抜け落ちていっているか・・・ある意味、大きなショックを受けています。

BATLLE FOR LIBYA
カダフィ大佐の亡骸をそのまま、見ることになったのは驚きでした。

TOKU KONNO
東日本大震災を生き延びた女性の写真は、眼差しといいの深みといい返しようのない言葉に満ちていました。

INFINITY CAVE
中には、洞くつ探検といったネイチャー系のものもあり、本当にプロの写真家はどこにでも行くんだなと、バイタリティに驚きます。

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