2012年6月12日

レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想展 感想

渋谷Bunkamuraへ「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想展」へ行ってきました。
混み具合   辛 い/1・2・③・4・5/快適
作品の数   少ない/1・2・③・4・5/多い
面 白 さ つまらない/1・2・3・4・⑤/面白い



混み具合は、13:00に展示場に入り時間が早かったからか、行列を待つほどの混雑はありませんでした。
作品の数は、作品数は少なくもなく多くもなく、混雑を考えるとちょうどいい作品数です。
面白さは、岩窟の聖母、モナ・リザ、ほつれ髪の女と見所は十分です。

今回、自分で見て印象強かった作品たちです。
カーネーションの聖母
ヒワの聖母


こちらは、ラファエロとその工房のものとされる「カーネーションの聖母」と「ヒワの聖母」です。
同じ工房作のためか、全体的な雰囲気に似たものを感じます。個人的には「カーネーションの聖母」の聖母の表情にとても温かみがあり、あまり聖母らしくないところが魅力に感じました。
「ヒワの聖母」の聖母は、他の絵画でも見られるようなセオリーに忠実な聖母に見えますが、反対にイエスと洗礼者ヨハネの描写が面白い。
イエスが部下に何か与えているように見えて仕方ないのは、自分だけでしょうか?(笑
ロマの少女
マグダラのマリア


ボッカッチョの「ロマの少女」とジャンピエトリーノの「マグダラのマリア」と女性を描いた絵画ですが、とても対照的で見比べると絵の雰囲気とモデルの内面の違いがよく表れています。
「マグダラのマリア」は娼婦とされる方のマリアなんでしょうが、とても官能的な雰囲気に満ちてて表情にも明るい生命力が感じられます。
対して「ロマの少女」・・・こちらは、目の印象が素晴らしい。とても強い力を感じる目です。
圧縮された存在感が、魅力ですね。
ルーヴル蔵 岩窟の聖母
ナショナルギャラリー蔵 岩窟の聖母


ルーヴル美術館とロンドン・ナショナル・ギャラリーに所蔵される「岩窟の聖母」で、今回はルーヴル美術館の「岩窟の聖母」が見られます。
いやぁ~、とても良かったです。
絵画自体もそれなりに大きく、作品の完成度の高さが随所に感じられます。
ナショナルギャラリーのものと比べると、構成や登場人物には大きな違いはありませんが、アトリビュートの違いやしぐさに微妙に違いがあり、解釈はなかなか難しいようです。
そういった解釈は抜きにして、絵画のたたえる静謐さや登場人物の表情などはどれだけ見ていても飽きません。
ぜひ、見てもらいたい作品です。
ほつれ髪の女
レダと白鳥


こちらが今回の展覧会の目玉とされる「ほつれ髪の女」で、作者はダ・ヴィンチの弟子とされるサライのものとされています。
この微笑と髪の表現力は、必見です。
ダ・ヴィンチの女性像にはパターンというか、慎ましい女性を描く理論・理想があるということで、顔の角度が重要。
頭を少し下げるか、斜めに傾けることになっているようです。
ダ・ヴィンチの習作とされる作品もいくつか展示されていましたが、それぞれを見比べると女性の存在感や美しさに微妙な違いがありました。
それも、やはり顔の角度や表情、目線などの違いから感じられるものなんだと思います。
そういった微妙な違いを何度も習作を繰り返すことで、美の理想とされるものを追求し、一つの形にしていったんだろうなというのが想像できます。
絵画自体はとても小さいですが、絵画に凝縮された作者の力量は抑えられずに絵画からあふれています。
右は「レダと白鳥」で、レオナルド周辺の画家のものです。なんと言っても、白鳥の目が(笑
ゼウスが白鳥に姿を変えて、レダを誘惑したところを描いているんだと思いますが、そういう場面と思うせいか白鳥の目がエロスにしか見えません。
アイスワール モナ・リザ
ガスパーレ モナ・リザ

「モナ・リザ」はいろいろな画家に、模倣されたというか影響を与えているようで、今回の展覧会ではいろんな画家の描く「モナ・リザ」が見られます。
アイスワールの「モナ・リザ」は日本初公開だそうで、展示されている「モナ・リザ」の中でも際立った美しさがありました。
解説にもあるように、若いんです!若さは美か!!というくらいに、肌つやといい生命力に満ちた「モナ・リザ」です。
ガスパーレの「モナ・リザ」と比べてもらえれば、その若さと描写の違いが分かってもらえると思います。
他にも同じく日本初公開となる「裸のモナ・リザ」など、多数の「モナ・リザ」が展示されてるので、見比べて欲しいです。
浴室の二人の女性
ガブリエール・デストレー姉妹

フォンテーヌブロー派の「浴室の二人の女性」という絵画が展示されてましたが、この絵画を見た瞬間、どこかで見たなぁと記憶が刺激されました。
跡で調べてみたら、「ガブリエール・デストレー姉妹」が記憶にあって、脳内で引っかかったようです。
「ガブリエール・デストレー姉妹」も同じ、フォンテーヌブロー派の描いたものなので似ているというか同じで当たり前なのですが、別パターンの絵画を見たことがなかったので、この画家?の別パターンの絵画もあるのかというのが実際に見ることが出来て、嬉しかったです。
全体的に見て、実に見所のたくさんある展覧会ですので、まだの方にはぜひ足を運んでもらいたいですね。

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