2010年9月19日

カポディモンテ美術館展in国立西洋美術館

上野、国立西洋美術館へ「カポディモンテ美術館展 ナポリ・宮廷と美」へ行きました。



http://www.tbs.co.jp/capo2010/
連休で、終わりかけの展覧会なので混んでるかと思ったら、さほどでもなく。
意外と人気ないんだろうか?
イタリアというと、ついフィレンツェが思い浮かぶんですが、南イタリアではこのカポディモンテ美術館は、ビッグネーム!
もともとブルボン家・ファルネーゼ家といった王家や貴族のコレクションが基になってるようで、ボッティチェリやカラヴァッジョなどいい作品をコレクションしている美術館です。
かつての宮廷がそのまま美術館になってるそうで、ナポリの写真を見てたら、イタリアに行きたいなぁと旅行熱が上がってきました。


さて、まず目を引いたのがこちらチラシにも出てる
ので、知ってる人も多いでしょう
パルミジャーノ「貴婦人の肖像(アンテア)」/1530年
立ち姿の美しさも衣服の素材感、毛皮の表現ものっぺりした感じにならず技術の確かさを感じます。
女性も目力を感じさせる描写で、少し近寄りがたい雰囲気もあります。
体の向きは、正面から少し右が前に出る形でそちらが強調されてるようです。
モデルが誰かは知らないけど、力強さと美人度はさすが展覧会の目玉になるだけはありました。
しかし、マニエリスム(1537年)の影響で誇張表現が入ってるらしいけど、この女性の肩幅はいかがなものかと。
右側を強調したいためにこうなったのかもしれないですが、普通に見てるとエライごついネーちゃんやなぁと思ってしまうw
技術や絵の存在感は申し分ないのだけど、つい
このアンバランスさに引っ張られてしまうのが、自分
には受け入れきれませんでした・・・


エル・グレコ「燃え木でロウソクを灯す少年」/1572年
この光の表現が、素晴らしい。
色合いやロウソクの具合が違うけど、ジョルジュ・ラトゥールの「大工の聖ヨセフ」を思い出しました。光の暖かさや衣服や顔、手への光の拡散具合に見とれます。
陰影の配分が、人物の表情や雰囲気に深みを与えてくれています。
ん~、寝室に飾りたい絵ですねw






グイド・レーニ「アタランテとヒッポネメス」/1622年
これも、前から見てみたかった絵です。
意外と実物は大きく、迫力ありました。
神話で走るのがメチャ速いアタランテさんと結婚したい、ヒッポネメス・・・
アタランテさんは、命を懸けた駆けっこで敗者には死を・・・勝者には求婚する権利を!ってことで、駆けっこの最中を描いたものです。
ついでに、ヒッポネメスは黄金のリンゴを3つもってて 追いつかれそうになるたびに、黄金のリンゴを転がして距離をかせいだようです。
勝つためには手段は選ばない!・・・命が懸かってるんで、仕方ないのか?
たなびく衣の表現も疾走感が出てて、一瞬の場面を捉えた躍動感があります。
また、ギリシャ彫刻ばりの筋肉と肌の美しさは、一見の価値があります。
お互いの目線や体が向き合ってない中で、互いを対 比させる構図は珍しく、素直に上手いなぁと思います。


フランチェスコ・グアリーノ「聖アガタ」/1645年
ローマ時代に迫害されたキリスト教徒で、乳房を切り取られる 拷問を受けた聖女ということです。
見た瞬間、まず、痛い!血がにじんでるし・・・痛い!!
とインパクトを受けたところで、顔を見ると痛がるというより挑発するような目が、印象的です。
片方の目しか描かれてないですが、この目にすごい吸引力を感じます。
エロス?・・・ん~、貴婦人の肖像のような力強さでもないし。
プライドというか、気丈さを感じます。
この抑えた存在感は、表情と目から出てくるものなんでしょう。
見ていく中で、印象が変わっていくいい作品です。

0 件のコメント:

コメントを投稿